「苦しむことも必要な時がある」首位と好調なインテル守護神が語った真意とは?

アタランタ戦でも安定した好守を見せたハンダノビッチ photo/Getty Images

無失点でチームを勝利に導く

インテルは8日、本拠地で第26節にアタランタと対戦。相手攻撃陣を無失点に抑えて1-0で勝利した。守備陣を支えるサミール・ハンダノビッチは今季、安定したパフォーマンスを見せている。

スタメン出場したハンダノビッチは39分、コーナーキックからピンチを迎えるものの、ドゥバン・サパタのヘディングをセーブ。先制後の76分にも相手の左サイドからルイス・ムニエルに決定機をつくられる。しかし、ハンダノビッチがゴールを許さず。1点を守り切った守護神がチームを"ウノゼロ"での勝利に導いた。

試合後、ハンダノビッチは現在のチーム状況について「アタランタはどのチームが相手でも簡単ではない。少し苦しんだけれど、勝つためには時々それが必要な時がある」とコメント。ここに今季のインテルの強さの要因が語られている。
インテルは今シーズン、UEFAチャンピオンズリーグに出場するものの、グループステージ最下位とUEFAヨーロッパリーグにも出場できずに終えてしまう。また、3年連続の予選敗退という屈辱を味わった。しかし、その苦い経験が現在に活きている。ハンダノビッチは「今季、欧州大会に敗退してしまったときは失望した。でも今は、各試合に向けて良い準備ができることに活かせる。このまま継続していかないといけない」と自身の思いを明かしている。CLやELの決勝トーナメントへ進むことは叶わなかった。そこで空いた日程を国内での準備期間に活かし、厳しい経験を糧に昨季よりもスクデット獲得への強い意識を高めている。

今季欧州大会で経験した屈辱は彼らを奮い立たせた。以前、アントニオ・コンテ監督も伊『Sky Sports』にて「CL敗退で感じた失望感がより競争力を高めるためにレベルを上げていく必要性に気づかせてくれた」と話している。欧州大会を敗退したことで対戦相手を対策する時間が取れたことは間違いない。加えて、欧州大会でのチームとしての危機感と意識が国内での好成績を収める要因となった。90分の試合でも長いシーズンも含めて勝利を手にするためには、苦しい経験も必要であるということだ。11年ぶりのスクデット獲得へ、インテルの強さは止まることを知らない。

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