アトレティコ時代の姿はどこへ? バルサ期待の“7番”はシュート数もパス本数も減少

バルセロナで苦戦するグリーズマン photo/Getty Images

まだ100%フィットしていない

近年は攻撃陣の補強へ積極的に動いてきたものの、バルセロナは相変わらずFWリオネル・メッシ頼みのところがある。

その中で気になるのは、昨夏にアトレティコ・マドリードから加入したFWアントワーヌ・グリーズマンの状態だ。フランス代表のエースでもあるグリーズマンには得点量産が期待されていたが、昨季もリーグ戦では9得点しか奪えず、今季もここまで14試合に出場して3得点2アシストの成績に留まっている。納得できる成績ではないだろう。

バルセロナを指揮するロナルド・クーマンは[4-2-3-1]のシステムに加えて3バックも試しているが、グリーズマンの能力を最大限活かすシステムが見つかったとは言い難い。同じレフティーのメッシとの共存など、まだ手探りの部分がある。

今後どうやってグリーズマンのゴールを増やしていけばいいのか。まずはシュートチャンスを増やすしかないだろう。今季のグリーズマンはリーグ戦で1試合平均2.2本のシュートを打っているが、アトレティコ・マドリード時代と比較するとまだ少ない。どちらかといえばディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードには守備的なイメージがあるが、グリーズマンは2018-19シーズンには1試合平均3.1本のシュートを記録していた。

2015-16、2016-17シーズンも2.4本のシュートを打てており、ボールを持つ時間がアトレティコ・マドリードより長いバルセロナではもう少しシュートチャンスも増やしたいところ。バルセロナ1シーズン目となった昨季は1試合平均1.6本しかシュートを打てていないため、これではグリーズマンの良さを引き出せないだろう。

また、1試合平均のパス本数もアトレティコ・マドリード時代に比べてやや少ない。昨季は31.9本だったが、アトレティコ・マドリードでプレイしていた2018-19シーズンは37.5本、2015-16シーズンも35.7本、2016-17シーズンも35.6本のパスを記録していた。今季はここまで34.1本となっており、まだ攻撃に関与しきれていない部分があるか。

アトレティコ・マドリードでは攻撃の中心だったが、バルセロナではメッシが中心だ。グリーズマンの自由が制限されている部分もあるのかもしれないが、その中でどう結果を生み出していくのか。昨季も批判を浴びたが、バルセロナ2年目の今季はもう言い訳が通用しない。獲得にかかった移籍金も1億ユーロを超えているため、最低でも昨季を上回る数字を残さなければならないだろう。

アトレティコ・マドリードやフランス代表での輝きをバルセロナでも放てるのか。EURO2020も控える今年は本来の姿を見せてほしいところだ。(数字は『WhoScored.com』より)

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