なぜわざわざマンUに移籍した 赤い悪魔で苦しむオランダ代表MF

今季マンUに加入するも、なかなかプレイタイムを伸ばすことができていないファン・デ・ベーク photo/Getty Images

ファン・ハール氏も疑問

今夏アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍を果たしたオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベーク。高いテクニックと視野の広さを兼ね備えた攻撃的MFということもあり、同選手はブルーノ・フェルナンデスやポール・ポグバとポジションを争う存在になることが期待されていた。

しかし、残念ながら現時点でファン・デ・ベークの存在感はその期待値を下回っていると言っていい。ここまでマンUでの公式戦出場は17試合とコンスタントに出番は得ているのだが、そのほとんどが途中から投入。その影響でプレイタイムはまだ674分(1試合平均39.7分)しか得られていない。これを受けて、先日は英『Daily Mirror』がファンの間で「本当にファン・デ・ベークは必要だったのか?」といった声が出始めていることを伝えている。この現状を見るに、彼らがそう感じるのも無理はないか。

そんななか、かつてマンUを率いたルイ・ファン・ハール氏も、このファン・デ・ベークのマンU行きには疑問しかなかったと話す。なぜ他にも選択肢はあったはずなのに、わざわざ強力なライバルが存在するマンチェスターへと向かったのか。英『Daily Mirror』によると、同氏はこれについて次のように語っている。
「ファン・デ・ベークがユナイテッドよりも輝けるチームはたくさんある。彼は欧州でもトップレベルのクラブにおいても活躍できるほどの選手だ。しかし、彼は正しい選択をしなかった。フェルナンデスとポグバがいるのに、なぜ彼はユナイテッドを選んだんだろうね。攻撃的MFの位置は彼が最も得意とするポジションだが、今のユナイテッドはポグバですらその位置でなかなか試合に絡めない。フェルナンデスが素晴らしすぎるんだ。ファン・デ・ベークも良い選手だが、クオリティとしてはやはりフェルナンデスが一枚上手。なぜ彼がその状況でユナイテッドを選んだのか。私には本当に不思議でならないよ」

本人としてはマンUで熾烈な競争を生き残る自信があったのかもしれないが、今のところ移籍の選択は各方面から失敗と評価されてしまっているファン・デ・ベーク。はたして、このオランダ代表MFが今後赤い悪魔で評価を上昇させてくることはあるか。クラブとしても、彼の移籍金3900万ユーロ(約49億円)は無駄にしたくないはずだが……。

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