“ラスト30分”がインテルの時間 守って最後に仕留めるコンテ流の戦い

着実に勝ち点積み上げるインテル photo/Getty Images

終盤の強さは特別

前半は手堅く守り、後半に勝負をかける。アントニオ・コンテ率いるインテルはそうしたゲーム展開が目立つ。

ここまでインテルはリーグ戦12試合を消化して勝ち点27を稼いでおり、総得点はちょうど30点。クラブ公式も取り上げているが、インテルはこのうち16得点を60分以降に決めているのだ。

チャンピオンズリーグも合わせると今季のインテルが前半にゴールを奪えなかったゲームは7試合もある。ややエンジンのかかりが遅いとも言えるが、後半にギアを上げて得点を奪っていくケースが目立っている。
前節1-0で勝利したナポリ戦もそのスタイルだった。0-0の状況が続き、73分にFWロメル・ルカクがPKから得点を奪って1-0で勝利。クリーンシートを達成したことと合わせ、インテルらしい戦いだったのではないか。

その前のカリアリ戦は前半に先制を許したが、77分にMFニコロ・バレッラが同点弾を決めたところから一気に加速。84分にDFダニーロ・ダンブロージオ、後半アディショナルタイムにルカクがネットを揺らして3-1と勝利しており、サポーターをヒヤヒヤさせる展開ながら勝ち点3を確実に積み上げている。

チャンピオンズリーグは残念ながらグループステージで姿を消すことになったが、直近のリーグ戦では11月21日のトリノ戦以降複数失点がない。守備が安定してきたことはポジティブな要素で、我慢強く無失点の状態を続けて後半に仕留めるスタイルに持っていきたいところ。

20日には格下のスペツィアと対戦するが、このゲームもそうした展開になるかもしれない。スコアレスの状態が続けばサポーターも心配になるだろうが、60分以降の強さを信じるべきか。ラスト30分こそインテルの時間だ。

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