柴崎岳にも負けない能力 テクニシャンながらも“タックル数1位”の男がいる

シャルルロワで活躍する森岡 photo/Getty Images

攻撃だけでなく守備面も見事な成績

現在ベルギーのジュピラー・プロ・リーグにて話題を集めている日本人選手といえば、昇格組ながら3位につけるKベールスホットVAに所属するFW鈴木武蔵と、首位を走るヘンクに所属するFW伊東純也だ。

上位争いに絡んでいる日本代表プレイヤーの彼らが注目を集めるのは当然なのだが、もう1人忘れてはならない選手がいる。

ベルギーで日本人選手の評価を大きく高めるきっかけを作った人物の1人でもあるMF森岡亮太だ。
日本代表からは離れているものの、シャルルロワでプレイする森岡は今季もベルギーで見事なパフォーマンスを披露している。しかも今季は攻撃面だけではなく、守備面でもトップクラスの働きを見せているのだ。

まず攻撃面から見ていくと、今季ここまでの成績は1得点5アシスト。今季はセントラルMFや守備的MFの位置でプレイする機会も増えているため、自身でゴールを奪うよりは味方のチャンスをお膳立てする役割に回ることが多い。

その証拠に、今季のキーパス数(シュートに直結するパス)はリーグ全体3位となる44本を記録。やはりベルギー国内リーグにおいて森岡のパス精度は特別だ。キーパスの内訳もショートパスが24本、ロングパスが20本と長短のパスを自在に操っている。

アシスト数5本という数字も6本決めている伊東らに次ぐリーグ4位につけており、相変わらず攻撃面での貢献度は高い。

守備でも奮闘する森岡 photo/Getty Images

日本代表でもプレイする実力はあるはず

しかしそれ以上に凄いのが守備だ。今季はインターセプト数がリーグ11位となる28回、そしてタックル成功数はリーグ首位となる49回を記録している。トップ下を中心に攻撃で違いを生み出すイメージの強い選手だったが、守備面でも数字が伸びている。話題になる機会はそれほど多くないが、攻守両面で見事な働きと言えよう。

森岡が守備的MFの位置でも計算できるならば、今でも日本代表にとって貴重なオプションとなるはず。現在の森保ジャパンではゲームメイクの部分を柴崎岳に依存しており、遠藤航や橋本拳人ら潰し屋タイプの選手に比べて中盤からゲームを組み立てられる選手が限られている。ハリルジャパンでは招集歴のある森岡は、森保ジャパンでも面白い存在になりそうだ。

柴崎の負担を軽減する存在としてセットプレイのキッカーも担当できる森岡は、興味深い戦力となるはずだ。シャルルロワで好パフォーマンスを継続できれば召集を考えるべきだが、果たして。(データは『WhoScored.com』より)

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