ハーランドから学んでプレミア随一のFWへ 昇格組で暴れる27歳のストライカー

今季ここまでプレミアで8得点を挙げているバンフォード photo/Getty Images

結果を残している秘訣とは

今季のイングランド・プレミアリーグにおいて、最終的に得点王を獲得するのは誰か。現時点でトップに立っているのはエヴァートンFWドミニク・カルバート・ルーウィン。カルロ・アンチェロッティ監督の就任以降で絶好調をキープする同選手はここまで11得点を挙げており、激しいレースを一歩リードしている。

しかし、昇格組で暴れる27歳の躍動も見逃せない。その27歳とは、C・ルーウィンを3ゴール差で追うリーズ・ユナイテッドFWパトリック・バンフォードだ。昨季チャンピオンシップ(英2部)で16ゴールを挙げた実績を引っ提げ、2020-21シーズンにプレミアへ殴り込みをかけた同選手。第6節のアストン・ヴィラ戦ではハットトリックを達成するなど、ここまでは至極順調に得点を積み重ねていると言っていい。

そんなバンフォードだが、彼は一体なぜここまでスムーズにプレミアで結果を残すことができているのだろうか。その秘訣を、リーズのマルセロ・ビエルサ監督が明かしている。指揮官の話によると、バンフォードはドルトムントFWアーリング・ハーランドのプレイを自身に落とし込むことによって、ここまでの結果を得ることができているのだという。英『Daily Mirror』が伝えた。
「パトリックにとって、誰かのプレイを見て学ぶというのはとても大事なことだった。27歳にもなると、誰だって自分のプレイが確立されてくる。しかし、それは改善への足枷になることもあるんだ。他人のプレイを真似することも、プレイヤーにとっては重要なプロセス。最高の選手のプレイを真似することで、クオリティは向上する。広い世界を見て、自分のなりたい姿を見つけることは非常に大事なのさ」

「パトリックはそれについて、自分から私にアプローチをかけてきたよ。『僕が見て学ぶべきFWはいますか?』とね。だから私は彼にハーランドを勧めた。このノルウェー人は相手最終ライン裏のスペースへ簡単に入り込むからね。彼の動画を見ることは、パトリックにとって役立つだろうと思ったんだ。ハーランドのプレイを真似するのは簡単なことじゃない。だが、動画を見始めて以降、パトリックのプレイには改善が見られる。勧めてよかったと思うよ」

学生時代には、かのハーバード大学から特待生としてのオファーを受けた過去を持つバンフォード。ハーランドの動画を見て学ぶなかでは、その賢さも一役買ったか。27歳を迎えながらも、7つ年下の選手のプレイを参考にして成長を続けるストライカー。この調子でゴールを奪い続けることができれば、彼が2020-21シーズンのプレミア得点王を獲得する可能性も決して低くはない。

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