バイエルンの“爆速ワンダーキッド” 3年前に取り損ねたプレミアクラブがあった

2017年7月、代表チームでプレイするデイビス photo/Getty Images

世界レベルのサイドバックに化けたデイビス

バイエルン・ミュンヘンDFアルフォンソ・デイビスは、今季のサプライズの一つと言っていいかもしれない。もともと彼は一列前の選手であり、当初は負傷者が重なったことでハンス・フリック監督が左サイドバックにコンバートしたのだが、これが大当たりだった。持ち前の機動力で上下動を繰り返し、守備に攻撃に貢献。先日のドルトムントとのデア・クラシカーでは、アーリング・ハーランドから凄まじいスピードでボールを奪い返したことが話題となった。

そんなA・デイビスだが、実はプレミアリーグでプレイしていた可能性があった。英『THE Sun』が伝えたところでは、3年前にスウォンジー(現プレミア・チャンピオンシップ)がデイビス獲得寸前までいったという。

実現しなかった理由は、イングランドでの労働許可証が下りなかったためだ。リベリア生まれ、カナダ育ちのデイビスは、カナダの年代別代表に名を連ね、16歳でフル代表のキャップさえ獲得していた。しかしカナダのFIFAランクが低すぎることに加え、提供される手数料と賃金がデイビスの申請に影響するほど大きくなかったため、スウォンジーは失望する結果に終わったと同紙は伝えている。
当時のデイビスの移籍金としてオファーされたのは、およそ300万ポンド。現在のデイビスの市場価値は『transfermarkt』によると4500万ユーロ(約4048万ポンド)ほどに膨れ上がっている。3年前の17-18シーズンは、結果的にスウォンジーがチャンピオンシップに降格したシーズンでもある。デイビスがもし加入し、覚醒を見せていれば、あるいは状況は違ったのだろうか。


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