この“6組”のセンターバックコンビも見て 話題にならない鉄壁の男たち

ラツィオのラドゥとアチェルビ photo/Getty Images

今季はビッグクラブ以外にも堅守のチームが目立つ

リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクとジョー・ゴメス、レアル・マドリードのセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランなど、ビッグクラブのセンターバックコンビは常に注目を集める。

しかし、ビッグネーム意外にも注目すべきコンビはいる。『90min』は「今季過小評価されているセンターバックコンビ」と題した特集を組んでおり、他にも称賛すべきコンビは多いのだ。

1.ユニス・アブデルハミド&アクセル・ディサシ(スタッド・ランス)

フランスのリーグ・アンは新型コロナウイルスの影響で打ち切りとなったが、今季の最少失点チームはパリ・サンジェルマンではなく6位のランスだった。

ランスは失点をわずか21に抑えたが、それに大きく貢献したのがアブデルハミドとディサシのコンビ。アブデルハミドが32歳なのに対してディサシは22歳。同メディアは理想的なベテラン&若手の組み合わせだったと評価する。

2.アミル・ラフマニ&コライ・ギュンター(ヴェローナ)



このコンビは今季限りだ。ラフマニは今年1月にナポリと契約を結び、来季より合流する予定となっている。ギュンターもジェノアからレンタルで加わっている選手だ。

ヴェローナは8位と平凡な位置にいるものの、失点数26は首位ユヴェントス、2位ラツィオ、3位インテルに次ぐ少なさとなっている。ラフマニ&ギュンターのコンビがそれに大きく貢献したのは言うまでもない。

3.イェレイ・アルバレス&イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)



こちらはリーガ・エスパニョーラで3番目に少ない23失点に抑えているビルバオのコンビだ。今季は19失点に抑えるレアル・マドリードの堅守が話題となってきたが、21失点のアトレティコ・マドリード、そしてそれに続くのがビルバオだ。

どうしても話題はレアルに集中するが、得点力不足のチームを懸命に守備で盛り立ててきたイェレイとマルティネスのコンビも称賛されるべきだろう。

4.ステファン・ラドゥ&フランチェスコ・アチェルビ(ラツィオ)



今季のラツィオはチーロ・インモービレを筆頭に攻撃陣の爆発が目立つが、守備もリーグ最少の23失点に抑えている。60得点23失点と、今季のセリエAで最も攻守のバランスが良いのはラツィオと言ってもいい。

ラドゥが33歳、アチェルビが32歳と経験豊富なベテランコンビがまとめるラツィオの守備は堅い。同メディアは来季も同じコンビで戦えるはずと楽しみにしており、来季もラツィオは高い確率で優勝争いに絡んできそうだ。

5.ジョリス・ニャニョン&ダミアン・ダ・シウバ(スタッド・レンヌ)



最初にランスのコンビが称賛されていたが、リーグ・アンからはレンヌも忘れてはならない。リーグ最少失点はランスだったが、レンヌはパリと並んで2番目に少ない24失点に抑えた。

23歳のニャニョン、32歳のダ・シウバと、ランスと同様に若手とベテランが上手く融合したコンビと言える。

ニャニョンはセビージャからレンタルで加わっている選手で、こちらのコンビも今季限りと見られている。

6.ルベン・ジアス&フェロ(ベンフィカ)



最後は欧州五大リーグ以外から、ポルトガルのベンフィカをまとめる23歳コンビの紹介だ。

ポルトガル代表のジアスはすでにビッグクラブから狙われている有名な存在だが、その相棒として奮闘するフェロことフランシス・フェレイラも注目だ。

ベンフィカの下部組織で育ってきたフェロは、ポルトガルの世代別代表でプレイしてきた192cmの大型センターバックだ。ポルトガル代表は最終ラインの世代交代が課題となっているため、ジアスとフェロの23歳コンビの成長は大きい。

同メディアはジアスに合わせてフェロにもビッグクラブが目をつけていると伝えており、ここまでリーグ最少の14失点に抑えているコンビの将来に大きな期待をかけている。

いずれもリーグ1、2を争う堅守ぶりだが、世界的に知られていないコンビも多い。彼らはスーパースターというわけではないが、懸命にゴールを守る彼らにももう少しスポットが当たるべきだろう。

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