「愚かな疑問を抱いていた」 元得点王が振り返るプレミア行きの決断

トッテナムの後に移籍したマンUでプレミア得点王に輝いたベルバトフ氏 photo/Getty Images

意中のクラブが他にあったが……

かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ得点王に輝いた元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ氏といえば、イングランドでのキャリアをトッテナムでスタートさせた選手だった。同選手はレヴァークーゼンでの実績を引っさげ2006年夏にスパーズへ加入すると、在籍2シーズンで102試合46ゴールを記録。その後のマンU移籍へと繋げた。

しかし、ベルバトフ氏はそのトッテナム移籍前にある疑問を抱えていたという。ブンデスで結果を残していた同氏にとって、ステップアップ先の具体的な候補がスパーズしかない状態だったのは当時かなり意外だったと、彼は英『talkSPORT』に対して次のように語っている。

「私はトッテナムへ移籍する当時、『スパーズが私を欲しがっている? なぜバルセロナやレアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドじゃないの?』って言ってたんだ。とても愚かな疑問を抱いていたね。私はブンデスで結果を残していたから、もっと大きなチームが自分のことを追いかけていると勘違いしていたのさ。当時の私に限らず、若い選手は自分が全てを理解していると思い込んでいる。だけど、実際は何もわかっちゃいないんだ」

レヴァークーゼンから移籍する際に、より大きなクラブからのオファーが届くと信じて疑わなかったと話したベルバトフ氏。当時はそのことをかなり残念に思ったようだ。しかし、そんな中でトッテナムへの移籍を決めた理由についても同氏は次のように振り返る。

「結局はスパーズの粘り強さに惹かれて移籍したよ。(当時トッテナムの監督だった)マーティン・ジョルに会った時も自分がそこに行かなければならないと感じたね。交渉の際、彼はゴッドファーザーのように椅子に腰掛けながら私に『ベルバ、君を歓迎するよ』と言ってきた。マーティンは私の亡くなった祖父に似ていたし、あの時の私は『ここに何かがあるんじゃないか?』って思ったんだ」

最終的にはトッテナムとの縁を感じて移籍。そこでの活躍が念願のマンU移籍に繋がったのだから、ベルバトフ氏にとってトッテナム行きは良い判断だったと言っていいだろう。少し遠回りとなったが、その時点で最良の決断をした結果、達成できたのが後のプレミア得点王獲得とも言えるか。

急がば回れ。ステップアップを焦る気持ちも理解できるが、ベルバトフ氏はこのエピソードを通じて若者たちに一歩ずつ着実にキャリアを形成する大切さを伝えようとしている。

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