はたして、来季マンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスを守るのは誰か。オーレ・グンナー・スールシャール監督の下でチームの再建に乗り出しているイングランドの名門が新たな選択を迫られている。
今冬MFブルーノ・フェルナンデスを獲得したことで、中盤の悩みが一気に解消されたマンU。しかし、GK問題は未だに今後どうなるかがわからない状況となっている。これまで長きにわたって正守護神を務めてきたダビド・デ・ヘアはここのところパフォーマンスが不安定。そんな中で今季シェフィールド・ユナイテッドへレンタルしているディーン・ヘンダーソンが台頭しているのだ。来季この23歳をチームに戻してゴールマウスを任せるかどうか。スールシャール監督はさぞ頭を悩ませていることだろう。
現段階での各メディアの評価はヘンダーソンの方が上か。今季昇格組ながらプレミアリーグで7位につけるシェフィールドを最後方から支える若手GKへは各方面から賛辞が送られている。ここまでリーグ戦でクリーンシート達成10回は称賛されて然るべき数字だろう。やはり、2020-21シーズンのマンUは守護神の世代交代に踏み切るべきなのか。
しかし、かつてマンUでプレイした元オーストラリア代表GKマーク・ボスニッチ氏が推すのは現守護神だ。英『Manchester Evening News』によると、同氏はデ・ヘアがこれまで積み重ねてきた実績から、マンUはまだこのスペイン代表GKをファーストチョイスのままにしておくべきと主張する。
「今季のヘンダーソンは本当に素晴らしいし、自分が優れたGKだということを証明しているよ。だが、デ・ヘアがこれまで長きにわたって素晴らしい成績を残してきたことも忘れてはいけない。浮き沈みはあったけど、それはどんなGKにだって起こりうることなんだ。彼の実力に疑いの余地はないよ。ビッククラブにいることでそれが悪目立ちしているだけなんだ。それだけに、現時点で私はデ・ヘアを推すよ。でも、ヘンダーソンもベンチに置いておくにはもったいない選手だ。レンタル継続が無難かな。事態が急速に変化することもあるけれど、とんでもない額のお金を要求しない限りはデ・ヘアに守護神を任せるべきだと私は思う」
昨夏マンUとの契約を2023年まで延長したデ・ヘアだが、来季もレギュラーとして君臨し続けることができるのか。2020-21シーズンに巻き起こる可能性が高まってきたマンUの“守護神バトル”。勃発した際にはどちらのGKがポジションを掴み取るか、大いに注目だ。
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