スーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝でアトレティコ・マドリードに敗れたバルセロナは、指揮官エルネスト・バルベルデの解任を決断。後任にはレアル・ベティスなどで指揮を執ってきたキケ・セティエンが就任することになった。
セティエンが就任することでバルセロナはどう変わっていくのか。英『Daily Mail』は大きな変更点として、もう1度バルセロナらしい中盤が主役となるサッカーに戻っていくのではないかと推測している。
セティエンは故ヨハン・クライフ氏のサッカーに強い影響を受けているとされており、ベティスでも攻撃的なスタイルを貫いていた。ベティスで仕事をしていた頃より次期バルセロナ指揮官候補との意見まで出ていたため、その哲学がバルセロナに合うと考えられてきたのだ。
同メディアはジョゼップ・グアルディオラ退任以降、バルセロナは前線が主役のチームに切り替わっていたと振り返っている。ルイス・エンリケ政権ではリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNが猛威を振るい、バルセロナのサッカーはより縦へ速いものへと変わっていった。
前線重視の傾向はその後も続き、ネイマールが退団してからもウスマン・デンベレやアントワーヌ・グリーズマンを補強。デンベレの場合はMSD、グリーズマンの場合はMSGと呼ばれるなど、お金をかけた前線のユニットがバルセロナの象徴となっていた。
アルトゥール・メロやフレンキー・デ・ヨングら中盤にも手を加えているが、それでもグアルディオラの時ほど中盤の選手たちは話題にならない。哲学が失われつつあると感じているサポーターもいるだろう。
現在はスアレスが負傷離脱しており、前線のユニットは崩れている。同メディアはこれもセティエンが中盤重視のスタイルへ戻していくきっかけになるのではと見ており、バルサの原点回帰に期待をかけている。
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