サッカー界には優れたドリブラーが数多く存在する。鮮やかなテクニックや爆発的なスピードで相手を置き去りにする彼らは、いつの時代も多くの観衆を魅了してやまない。己の技術のみで局面を打開することができるこれらの選手はチームにとって貴重な存在だ。
では、2019年においてサッカー界で最高のドリブラーは誰だったか。候補としてはバルセロナのリオネル・メッシやパリ・サンジェルマンのネイマール、レアル・マドリードのFWエデン・アザールといった名前が挙がるか。しかし、今年の欧州5大リーグにおいて最も高いドリブル成功数を記録している選手は彼らのような有名どころではないという。
英『Squawka』が2019年の欧州5大リーグにおいてドリブル成功回数が最も多かった選手TOP5を紹介しているが、1位の座に君臨しているのはクリスタル・パレスに所属するコートジボワール代表FWウィルフリード・ザハだ。同選手が記録したドリブル成功回数は146回。かねてよりビッグクラブへの移籍が噂されている高速ウインガーは、幾多の名手を差し置いて栄冠に輝いている。年内に残された2試合で150回の大台に乗せることができるか。
2位はこれまたコートジボワール代表のサッスオーロFWジェレミー・ボガだ。成功回数は142回。母国の先輩にこそわずかに及ばなかったが、素晴らしい成績であることは間違いない。かつてチェルシーのトッププロスペクトの一人に数えられていた22歳は、イタリアでその真価を発揮している。若い選手だけに、近い将来再びのビッグクラブ行きもあるか。
そして、3位でようやくメッシの登場だ。成功回数は140回とハイレベルだが、惜しくもコートジボワール代表の2人にリードを許すこととなった。とはいえ、それでも3位。彼の能力に疑いの余地はない。
なお、4位と5位はそれぞれニューカッスルのFWアラン・サン・マクシマン(130回)とサウサンプトンのMFソフィアン・ブファル(127回)となっている。いずれも今夏に活躍の場を移した選手。環境が変わってもドリブルで相手を翻弄し続けており、ニューカッスルとサウサンプトンにとってはいい買い物だったと言えるだろう。
メッシ以外は少々意外な面子となった今回のランキング。はたして、来年はどのような顔ぶれとなるか。2020年もサッカー界を彩るドリブラーたちの活躍から目が離せない。
『Squawka』が紹介した2019年のドリブル成功回数TOP5は以下の通り
1位 ウィルフリード・ザハ(146回/クリスタル・パレス)
2位 ジェレミー・ボガ(142回/サッスオーロ)
3位 リオネル・メッシ(140回/バルセロナ)
4位 アラン・サン・マクシマン(130回/ニース、ニューカッスル)
5位 ソフィアン・ブファル(127回/セルタ、サウサンプトン)
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
最新号のテーマは「V字回復の処方箋」。低迷のビッグクラブに活路はあるか!?
こちらから無料でお読みいただけます。
http://www.magazinegate.com/theworld/