試合数を上回る驚異のペースでゴールに絡んでいる左足の持ち主がいる。
驚異のレフティーといえば史上最多6度目のバロンドールを受賞したバルセロナFWリオネル・メッシのことが思い浮かぶが、今回はメッシではない。今回絶賛されたのは、アヤックスでプレイするFWドゥシャン・タディッチだ。
タディッチといえば2014年から4年間サウサンプトンでプレイしていたアタッカーで、その時はゴールゲッターという印象はなかった。急に得点力が爆発したのはアヤックスに移籍した2018年夏からだ。
ここまでタディッチはアヤックスの一員としてエールディヴィジ49試合に出場し、35得点26アシストの成績を残しているのだ。プレミアとエールディヴィジではレベルに違いがあるが、それでもこの数字は驚異的だ。
アヤックスでは偽9番のような役割を担うことも多く、チームスタイルとタディッチの個性が見事に噛み合ったのだろう。今季だけでもリーグ戦15試合で7得点12アシストとペースは変わらず、30代に入ってから得点力が開花する珍しいキャリアを過ごしている。
英『GIVE ME SPORT』も、「プレミアリーグで苦戦したからといって、その選手にクオリティがないというわけではない」と伝えており、サウサンプトンでの4年間だけでタディッチを評価することはできない。
何より昨季はチャンピオンズリーグでもベスト4進出に貢献しており、欧州の舞台でも通用することは証明されている。タディッチのクオリティを疑うことはできないだろう。
今季もアヤックスはチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節を終了した段階で勝ち点10を稼いでグループ首位に立っており、再びの大旋風を巻き起こすことは可能だ。その中心にいるタディッチは要注目のアタッカーだ。
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