日本代表の2チーム編成に海外組所属クラブも満足か フランスから喜びの声

11月の代表戦に異例の2チーム編成で臨む日本代表の森保監督 photo/Getty Images

マルセイユ現地メディアは大喜び

日本サッカー協会は6日、ワールドカップ・アジア2次予選(14日:キルギス代表)およびキリンチャレンジカップ(19日:ベネズエラ代表)へ臨む日本代表メンバーを発表した。このメンバー発表で最も注目を集めたのは、やはり異例の2チーム編成だろう。キルギス代表戦では通常通り海外組を、ベネズエラ代表戦ではこれまでなかなか呼ぶことができなかった国内組を中心に招集されている。

この決断について、森保一監督は「ポイントはいつくかあると思いますが、まずはキルギス戦を戦った後の欧州組の選手のコンディション等々を考慮して、よりいい状態で自チームに戻ってもらいたい。自分のポジションをしっかり掴んでもらうことであったりとか、パフォーマンスを上げてチーム内で存在を発揮してもらうために、予選が終わったらヨーロッパへ戻ってもらいます」と、この構成となった背景を語っている。アジア予選の試合後、長距離移動で時差もある日本に帰国して再度試合を行うよりも、キルギスから所属クラブへそのまま戻ることのほうが長期的に見てメリットがあると判断した格好だ。非常に合理的な選択と言えるだろう。

そして、この森保監督の判断には所属クラブも満足するはず。早速反応を見せたのが、酒井宏樹が所属するマルセイユの地元メディア『FOOTBALL CLUB DE MARSEILLE』だ。同メディアは「前回の代表招集後、サカイは疲労困憊の様子でチームに戻ってきた。だが、今回は2試合のうち1試合のみ代表に合流することとなっており、通常よりも早くマルセイユに戻ってきてくれることだろう。これは我々にとって良いことだ」と、酒井の再合流時期がいつもより早くなることを喜んでいる。酒井はマルセイユで必要不可欠な存在となっているだけに、現地の喜びは大きいようだ。所属クラブとの良好な関係を築くという意味で、森保の判断は正しかったと言えるか。
自軍選手の離脱期間を減らせる海外組所属クラブ、チーム内競争を促すことができる日本代表。双方プラスに働く可能性が高い今回の2チーム編成は画期的なアイデアかもしれない。

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