今季のPSGはひと味もふた味も違う 強化された攻守で狙う“欧州制覇”の夢

快調なスタートを切るPSG photo/Getty Images

もたらされたバランス

今季こそ欧州の頂点を狙えるのではないか。フランス国内を支配するパリ・サンジェルマンは毎シーズンのようにチャンピオンズリーグ優勝候補に挙げられてきたが、昨季まではその期待を裏切り続けてきた。しかし、本当に今季こそは頂点を目指せるのではないか。

スペイン『MARCA』が好調を維持するパリに注目しているが、今季のパリにはバランスがある。昨季から最も大きな変更ポイントとなったのは中盤の組み合わせだろう。夏にイドリッサ・ゲイェとアンデル・エレーラが加わり、司令塔マルコ・ヴェッラッティを巧みにサポート。さらにマルキーニョスを中盤の底に上げるプランもあり、中盤の守備力は確実に上がった。チアゴ・モッタの代役と呼べる選手はいないかもしれないが、バランスは昨季以上だ。

そしてGKにはチャンピオンズリーグを知り尽くすベテランのケイロル・ナバスがレアル・マドリードから加わった。レアルではティボー・クルトワの加入もあって押し出される格好となってしまったが、シュートストップの能力はクルトワ以上とも言える。最後方に冷静なリーダーを加えることができたのは大きい。
自慢の前線も強化された。インテルから加入したFWマウロ・イカルディの大暴れに加え、今季はアンヘル・ディ・マリアが非常に元気だ。今季は全てのコンペティションで15試合プレイし、7得点8アシストと大爆発している。もはや今のパリはネイマール不在でも欧州屈指の破壊力を持つチームと言えよう。

「より強力で一貫性のあるPSG」と同メディアは評価しているが、今季の彼らは攻撃一辺倒ではない。ゲームを確実にコントロールする力を備えており、欧州制覇へ必要なバランスを身につけつつある。課題は決勝トーナメント以降の戦いだが、この安定感を後半戦も維持することができればビッグな夢を掴むことができるかもしれない。

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