激動の夏も監督のイズムは失われず 新旧戦力の融合図る“赤白軍団”

リーグ戦開幕3連勝を飾り、好調なスタートを切っているアトレティコ photo/Getty Images

入れ替わり激しくても問題ナシか

今夏移籍市場で最も主力に激しい入れ替わりがあったクラブはどこか。アトレティコ・マドリードは間違いなくその候補に名を連ねるだろう。FWアントワーヌ・グリーズマンやMFロドリ、DFリュカ・エルナンデス、DFディエゴ・ゴディンらこれまでチームの中核を担ってきた選手を次々と放出し、FWジョアン・フェリックスやMFマルコス・ジョレンテ、DFキーラン・トリッピアーなどといった実力者を獲得した。ここまで陣容が大きく変わると、さすがに“チョロ”ことディエゴ・シメオネ監督が数年かけて浸透させた“チョリスモ”の精神を失ってしまうのではないか。

しかし、それはいらぬ心配だとスペイン『MARCA』は主張する。同メディアは主力選手の大幅な入れ替えこそあったものの、それぞれのポジションには以前から在籍していたチームの核たりえる選手がいると考えているようだ。

まずはゴディンとL・エルナデンスを失ったセンターバック。同メディアはこのポジションにはホセ・ヒメネス、ステファン・サビッチがいると主張している。新加入のマリオ・エルモソやフェリペも良い選手だが、しばらくは前者2人がシメオネ監督のファーストチョイスだろうと予想している。
続いて中盤。アトレティコはこのポジションにおいて絶対的な選手だったロドリをマンチェスター・シティに放出したが、同メディアはトーマス・パルティに期待している。ロドリとタイプこそ違うものの、フィジカルコンタクトに強みを持つ彼が、アトレティコの激しい守備を支えてくれるはずだ。コケとサウール・ニゲスも健在で、攻守にハードワークできるエレーラが加わった中盤は昨季より強固なものとなったかもしれない。

最後に前線。ジョアン・フェリックスはグリーズマンの抜けた穴を埋める存在として十分な働きを見せているが、ジエゴ・コスタの存在も忘れてはいけない。空中戦に強く、優秀なポストプレイヤーであるD・コスタのおかげで、フェリックスは自身の強みをより活かすことができている。控えに回ってこそいるものの、アルバロ・モラタも優秀なFWだ。

入れ替わりが激しかった今夏のアトレティコ。しかし、要所にはしっかりと“チョリスモ”を理解する選手が残っている。

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