昨季はアーセナルにとって苦しいシーズンだった。トップ4争いにこそ加わったものの、最終的に3年連続でチャンピオンズリーグ出場権を逃すこととなった同クラブの戦いぶりに不満を感じたファンも多いはず。かねてより問題点として指摘されていた守備も、最後まで改善される気配はなかった。
しかし、そんな状況でもデータの観点からみると昨季のアーセナルはリーグ優勝に値するチームだったかもしれないと英『DAILY STAR』主張する。その理由はシュート決定率の高さだ。アーセナルが2018-19シーズンのリーグ戦で記録したシュート決定率は15.6%。これは優勝したマンチェスター・シティの15.48%を上回り、堂々の1位となっている。
一見、シュート決定率の高さとチームの順位の間にはそれほど相関性がないようにも思える。しかし実はここ10年において、シュート決定率でリーグ最高値を記録したチームが優勝できなかった例は3つしかないという。
1つ目は2011-12シーズンのマンチェスター・ユナイテッドだ。マンCとの激しい優勝争いを覚えている人も多いだろう。最終節で起こったドラマは今なお語り継がれている。最終的に勝ち点で並び、得失点差で2位に終わったマンUだが優勝してもおかしくはない戦いぶりだった。
2つ目は2013-14シーズンのリヴァプール。MFスティーブン・ジェラードの“スリップ事件”が起こった年だ。こちらも最終順位は2位。優勝こそできなかったものの、それに次ぐ順位は確保している。
そして3つ目が2018-19シーズンのアーセナルだ。2位どころかトップ4にも入れなかったのはまさしく異例と言えるだろう。いかに守備陣が崩壊していたかが見て取れる結果だ。
なんとも不思議なチームとなっているアーセナル。リーグタイトルに値する攻撃陣は擁しているだけに、今季こそは逆襲といきたいところだ。
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