94億円は破格だった!? インテルの“フィジカルモンスター”が存在価値を証明

開幕戦で早速ゴールを決めたルカク photo/Getty Images

コンテ監督も開幕戦のプレイを大絶賛

選手の価格が年々高騰しており、近年は信じられないほど高額な移籍金が飛び交う欧州の移籍市場。多くの人々が疑問に思うような移籍金が支払われる選手もいるが、周りを黙らせるにはピッチで、プレイで示すしかない。

今夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドからインテルへ移籍したベルギー代表FWロメル・ルカクも、新シーズンに自身の存在価値をプレイで証明しなければならない選手のひとりだろう。ただ、同選手はすぐに結果を残した。今夏の移籍市場で6500万ユーロ(約76億円)、ボーナスを含めると最大8000万ユーロ(約94億円)にも及ぶとされる高額な移籍金で加入したこともあり、ファンなどから賛否両論あったものの、すぐに期待に応えて見せたのだ。

26日に行われたセリエAの開幕節で、インテルは昇格組のレッチェをホームへ迎え入れた。そして、この一戦で2トップの一角としてスターティングメンバーに抜擢されたルカクは、序盤から攻撃の起点になるなど存在感を発揮する。60分には、自身のポストプレイから生まれたシュートのこぼれ球に素早く反応し、セリエA初ゴールも奪った。なお、ルカクの活躍もあり、インテルはレッチェを相手に4-0の快勝を収め、見事白星発進を決めている。
試合後、チームの指揮官を務めるアントニオ・コンテ監督もそんなルカクを大絶賛。伊『sky sport』のインタビューで「ルカクには5年間で6500万ユーロのコストがかかることを忘れないでいよう。大金を投じたことについて、みんなはそう話していた。ただ、(移籍金は)大したことなかったでしょ。我々がなぜことほど一生懸命に彼とサインしようとしていたのかを、今夜、彼は証明して見せた」と述べている。

ただ、1試合で評価が180度変わってしまうのがプロの世界。イタリアではそれが特に顕著で、ヒーローと言われた翌週に犯罪者級の扱いをされてしまうこともある。はたして、ルカクはこの調子でインテルファンを納得させることができるのか。ベルギーが生んだフィジカルモンスターの今後の活躍にも注目が集まる。

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