ウェストハムが生んだ“6人の怪物”をご存知? 実力はベッカム世代より上か

ウェストハムでプレイしていたジョー・コール photo/Getty Images

かつて指揮した名将は絶対の自信

名将アレックス・ファーガソン氏の下、マンチェスター・ユナイテッドの成功を支えたのが「伝説の92年組」と呼ばれる選手たちだ。ライアン・ギグス、デイビッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ニッキー・バット、ネビル兄弟はマンUのアカデミー出身選手で、同世代に実力者が揃ったことがその後の大きな成功に繋がった。

マンUの育成力を象徴する世代とも言えるが、この世代にも負けない実力者を輩出したクラブがある。

名将ハリー・レドナップ氏が絶対の自信を持つのが、ウェストハムだ。レドナップ氏はウェストハムのアカデミーからトップチームへと昇格し、現役時代はウェストハムで数年間活躍した実績がある。1994年からはウェストハムの指揮官となり、そこから7年にわたってチームを指揮している。その間ウェストハムのアカデミーが生み出すタレントたちを見てきたのだ。
実際に1990年代後半あたりに輩出したメンバーはかなり豪華で、元イングランド代表のDFリオ・ファーディナンド、MFフランク・ランパード、ジョー・コール、FWジャーメイン・デフォー、MFマイケル・キャリック、その少し後に出てきたDFグレン・ジョンソンもウェストハムのアカデミー出身者だ。その後全員ウェストハムを離れるのだが、レドナップ氏は6人全員が残っていればプレミアリーグ制覇に届いたのではと本気で考えているのだ。

『The Athletic』によるとレドナップ氏は、「誰もがユナイテッドの生み出した92年組について話すが、彼らはウェストハムが輩出した6人より上ではないよ。もし彼らがウェストハムに残っていればどうなっただろうか。1つのチームに6人のイングランド代表選手がいたことになるからね。違いは、ユナイテッドが若手選手たちを残留させたことで、それが偉大なチームになるのを可能とした。もしウェストハムも6人が残っていれば、プレミアを制覇したと確信しているよ」

マンUで世界トップクラスのセンターバックへと成長したファーディナンド、チェルシーでゴールを量産したランパード、同じくチェルシーで活躍したテクニシャンのジョー・コール、マンUの中盤で安定感抜群のプレイを見せていたキャリック、ゴール前での嗅覚が抜群に優れているデフォーなど、メンバーはかなり豪華だ。残念ながら全員が同じ時期に出てきたきたわけではないが、仮に全員が残っていれば2000年代前半にリーグを制覇できたかもしれない。

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