プレミア最高のアンカーになれるか マンC新MFをプレミア戦士とデータで比較

アトレティコのロドリ photo/Getty Images

シメオネ仕込みの守備力も

マンチェスター・シティがアトレティコ・マドリードから獲得したスペイン代表MFロドリは、マンCで長くアンカーを務めてきたフェルナンジーニョの後継者候補と言える。マンCとしてはようやく念願の守備的MFを獲得できたといったところだろう。

とはいえ、ロドリにも少しは戸惑いがあるはず。リーガ・エスパニョーラを離れ、初のプレミアリーグ参戦だ。しかもアトレティコのディエゴ・シメオネとマンCのジョゼップ・グアルディオラでは取り組んでいるスタイルが全く異なる。求められる役割も変わり、慣れるまで少しの時間を要するだろう。

英『Squawka』はロドリとプレミアリーグのトップ6でプレイする守備的MFをスタッツで比較しているが、やはりシメオネの下でプレイしてきただけあって守備的な数値が目につく。
今回比較対象となったのはアーセナルMFグラニト・ジャカ、リヴァプールMFファビーニョ、チェルシーMFジョルジーニョ、マンチェスター・ユナイテッドMFネマニャ・マティッチ、トッテナムMFエリック・ダイアーの5人だ。まずは守備の数値から見ていこう。

ロドリは1試合平均タックル成功数が2.3回で勝率は62%、1試合平均の空中戦勝利数は2.56回で勝率68%を記録しているが、この数字はどちらも5人を上回るNo.1だ。デュエルの部分においてロドリが秀でているのは間違いなく、攻撃的なマンCを後方からサポートすることができるはずだ。

1試合平均インターセプト数は1.35回となっているが、この5人の中でこれを上回ったのは1.79回のジョルジーニョのみ。やはり守備面でロドリが記録してきた数値はハイレベルだ。

一方の攻撃はいかがだろうか。アトレティコがポゼッションを重視したチームではないことも関係しているが、ロドリの1試合平均パス本数は63本に留まる。これは他の5人と比較するとワーストの数字だ。とはいえパス成功率は91%を記録しているため、足下の技術も信頼できるのは間違いない。

ただ1試合平均チャンスメイク数は0.56回となっており、これはファビーニョ(0.72回)、ジョルジーニョ(0.85回)、ジャカ(1.44回)と差がついている。これもマンCでは変わってくるかもしれないが、チャンスメイクというよりはセーフティなパスでリズムを作っていくタイプと言える。

同メディアは攻守両方のデータから、グアルディオラが気に入る理由も分かると伝えている。プレミアリーグへの適応に多少時間はかかるかもしれないが、慣れればトップパフォーマンスを披露してくれるだろう。マンCの新たな中盤の支配者に期待だ。

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