今振り返る”イスタンブールの奇跡” 前半だけで喜んでしまったミランの失態

CLを制した当時のリヴァプール photo/Getty Images

3-0のリードで気持ちが緩んだ

いよいよ今季を締め括るチャンピオンズリーグ決勝が近づいてきた。今回の決勝カードはリヴァプールVSトッテナムのイングランド勢対決だが、その戦いを前に伝説となっているイスタンブールの奇跡を知る男がコメントを残している。

イスタンブールの奇跡とは、2004-05シーズンのチャンピオンズリーグ決勝・ミランVSリヴァプールで起きた逆転劇のことだ。試合は前半だけでミランが3点をリードしたのだが、リヴァプールが後半に3点を奪って同点に。最終的にはPK戦でリヴァプールが勝利を収めた伝説のゲームだ。今回リヴァプールはイスタンブールの奇跡以来となるチャンピオンズリーグ制覇を目指すことになる。

英『FourFourTwo』によると、そのイスタンブールの奇跡を敗者の立場で味わうことになった元ミランDFカフー氏はハーフタイムの時点で多少気が緩んだと認めている。優勝はもらったとの確信があったようで、あれほどのスピリットを見せてくるチームはリヴァプール以外にないと称えている。
「ハーフタイムに喜んだのは事実だ。私が対戦してきた中でも最も戦術的なチームの1つであるリヴァプールに対し、前半に素晴らしい3得点を決めたんだ。今日はオレたちの日だと思ったし、リラックスしてしまった。彼らが後半に2点を返した時、衝撃を感じたよ。3点目が決まった時は信じられなかった。ミランが失敗したんじゃない。リヴァプールがカムバックにふさわしかったんだ。私はリヴァプールのことをリスペクトしている。恐らく0-3の状況からあれほどのキャラクターを見せるチームは他にない」

もちろん今回リヴァプールはイスタンブールの奇跡のようなハラハラする展開は避けたいだろう。ただ、今のチームにもそのスピリットは受け継がれている。難しい状況になっても諦めることはなく、リヴァプールは走り抜くはずだ。

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