名手デ・ヘアがワーストイレブンに!? 今季プレミアで期待を裏切った11人

マンUのデ・ヘア  photo/Getty Images

意外に納得できる11人

今季のプレミアリーグはマンチェスター・シティとリヴァプールによるハイレベルすぎる優勝争いが注目を集めた反面、トップ4争いを展開するチームの間では残念なプレイも目立った。

開幕前の期待に応えられなかった者、ワールドクラスと評価されながらも凡ミスを連発してしまった者、給与に見合う働きができなかった者など様々だが、今回米『ESPN』がマーク・オグデン記者の選んだ「期待を裏切ったイレブン」を紹介している。これがなかなかに興味深い選出なのだ。

まずGKでは、マンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアが選ばれている。デ・ヘアは世界トップ5に入る名手とも言われてきたが、今季は簡単なボールをファンブルするなど不安定な面も見せてしまった。失点に直結するミスも多く、今季のパフォーマンスはワールドクラスの称号にふさわしくないか。
最終ラインは右サイドバックにキーラン・トリッピアー(トッテナム)、左サイドバックにマルコス・アロンソ(チェルシー)、センターバックはクリス・スモーリング&フィル・ジョーンズのマンUコンビだ。

トリッピアーといえばイングランド代表の一員としてロシアワールドカップで評価を高めたが、今季序盤戦は守備の問題を露呈するなど苦戦。4バックへの適応力が疑問視されるなど、クラブでは評価を落としてしまった。センターバックの2人がマンUから選ばれていることも特徴的で、そろそろ2人とは別れる時期なのだろうか。

中盤はアンカーにジョルジーニョ(チェルシー)、インサイドハーフにフレッジ(マンU)、ポール・ポグバ(マンU)が選ばれている。ジョルジーニョは昨夏にナポリからやってきた選手だが、プレミアでは徹底的なマークに遭うなど思うようにプレイできなかった。守備面での弱さも指摘され、一時期はジョルジーニョを外せとの意見が多く出ることになった。

フレッジはシャフタール・ドネツクから加わったブラジル代表の選手だが、足下の技術に問題がある。最後までプレミアのスピードに対応できないままシーズンを終えてしまった印象だ。ポグバが選ばれているのは少々厳しいようにも思えるが、好不調の波があったのは間違いない。守備時の運動量が疑問視される部分もあり、派手なプレイだけで支持を集めるのは難しかったか。

前線は右サイドにアレクシス・サンチェス(マンU)、左にヘンリク・ムヒタリアン(アーセナル)、最前線はガブリエウ・ジェズス(マンC)の3人だ。サンチェスの選出は文句なしだろう。給与に見合う活躍ができなかった者とはサンチェスのことだ。

そのサンチェスとトレードの形でアーセナルへ向かったムヒタリアンが選ばれているのも興味深い。2人のトレードが起きたのは2018年の冬だが、果たして誰が得をした入れ替わりだったのか。

最前線のジェズスは、セルヒオ・アグエロに完全にポジションを固められてしまった印象だ。昨季は一時アグエロをベンチに追いやるなど勢いに乗っていたが、やはり決定力はアグエロの方が上だ。今季はすっかり2番手となり、やや影が薄くなってしまった。


今回は全員がトップ6のクラブから選ばれているが、なかなか妥当な選出と言えるのではないか。補強の失敗が目立つなど、上手く強化できなかったチームも目立つ。来季プレミアでプレイしない選手もいるだろうが、彼らは来季このイメージを払拭できるだろうか。

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