プレミア挑戦は持ち越しか
今夏にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が噂されるナポリのDFカリドゥ・クリバリ。クリバリの獲得には、昨冬リヴァプールがDFフィルジル・ファン・ダイクを加入させるために投じたDF史上最高額の7500万ポンドを上回る移籍金が必要とされており、現地では移籍市場の目玉となることが確実視されている。しかし、本人に移籍の意思はなさそうだ。
クリバリはアーセナルと対戦するEL準々決勝2ndレグの試合前、伊『Corriere della Sera』に対し自身のこれからについて語っている。
「トロフィーを獲得したとき、ぼくらはビッグになる。ナポリでその目標を達成したいと思っているよ。今年は素晴らしいことにそれができそうだ。ダメなら来シーズンだね。僕はナポリの選手、そしてこのユニフォームを着て勝利することに100%の力を注ぐつもりだ」
残念ながらこの試合、ナポリは0-1で敗れ今季タイトル獲得の可能性は限りなくゼロに近い状況となってしまった。しかしコメントには「今季がダメなら来季」とあり、ナポリ残留の意思はとても強固なものであることがうかがえる。
クリバリ残留の方向で話が進むとなると、マンUが困った事態に陥る可能性がある。だが、プレミアの強豪は彼のほかにもトッテナムのDFトビー・アルデルヴァイレルトやローマのDFコスタス・マノラスなどをリストアップしていると現地メディアが報じている。むしろ、恐ろしい額の移籍金が必要なクリバリをあきらめるいいキッカケになったとも捉えることができるだろう。彼がプレミアリーグでプレイする姿を見たかった人も多いかもしれないが、“アフリカの壁”とも称されるこの有能センターバックは来季もナポリのゴール前に君臨し続けるようだ。