ロナウドにFKを譲る機会が多かったが......
2016年よりユヴェントスに在籍しているMFミラレム・ピャニッチ。かねてよりフリーキックの名手として知られているものの、昨夏にFWクリスティアーノ・ロナウドが加入したことにより、キッカーを務める回数が激減。特に今季序盤はゴール前での直接フリーキックをほぼロナウドに譲っていた。
ロナウドのフリーキックによる得点がなかなか生まれないなか、ユヴェントスは現地時間3日のセリエA第26節で2位ナポリと対戦。27分すぎに相手ゴール前で直接フリーキックのチャンスを得ると、キッカーを務めたピャニッチがゴール左隅にシュートを突き刺し、ユヴェントスに貴重な先制点をもたらした。この1点で勢いづいたユヴェントスは38分すぎにもコーナーキックを獲得。ショートコーナーからのパスワークからMFエムレ・チャンがゴールを決め、試合を優位に進めた。最終スコア2-1で2位ナポリとの勝ち点差を16とし、国内リーグ8連覇へ前進している。
英『GIVE ME SPORT』はナポリ戦終了後、先述のフリーキックをロナウドではなくピャニッチが蹴ったことに着目。「ユヴェントスのアッレグリ監督は『相手ゴールから遠い位置でのフリーキックはロナウド、近い位置ではピャニッチかパウロ・ディバラが蹴るという約束事を設けた』と述べていた。ナポリ戦でのピャニッチのゴールにより、この決定の正しさが証明された」と報じ、同選手のゴールや指揮官の決定を称えている。
また、同メディアはユヴェントスのサポーターによるツイートを掲載。「ピャニッチは常にフリーキックを蹴るべきだ。ロナウドよりマシだからね」、「もしキッカーがロナウドではなく常にピャニッチだったら、ユヴェントスの総得点は“10”増えていただろう」という投稿が記事内で紹介された。
強烈な無回転シュートを得意としているロナウドだが、相手ゴールから近い位置でのフリーキックではボールが落ちきらず、シュートがクロスバーの上を越えてしまうケースも少なくない。カーブ球を得意とするピャニッチやディバラに相手ゴールに近い位置でのフリーキックを任せ、自身はゴールからやや遠い位置でのキックに専念するのが得策かもしれない。
参照元:youtube(ピャニッチの得点は1分32秒~)