レアルが痛感する”C・ロナウド不足” 今週でシーズンが終わる恐れも

バルセロナに敗れたレアル photo/Getty Images

残された希望はCLのみ

スペイン国王杯では準決勝でバルセロナに二戦合計1-4の完敗を喫し、2日に行われたリーグ戦でもバルセロナに0-1で敗北。レアル・マドリードの今季国内での冒険は終わりを迎えたと言っていいだろう。リーグ戦でも首位バルセロナと勝ち点差が12離れており、さすがに逆転は難しい。

となれば、残されたのはチャンピオンズリーグだけということになる。チャンピオンズリーグは現在3連覇中のため、レアルにも自信はあるだろう。昨季も国内の覇権はバルセロナに譲ったが、欧州の舞台は白い巨人が制した。今季も成功とのイメージでシーズンを終えるには昨季と同じシナリオに持っていくしかない。

ただし、英『Daily Mirror』はそれほど甘くないと伝えている。何より同メディアが問題視しているのがレアルの決定力不足だ。スペイン国王杯ではバルセロナから2試合で1得点しか奪えず、2日のクラシコは無得点だった。
チャンスがないわけではない。実際にデータを見れば国王杯準決勝2ndレグも0-3でバルセロナに敗れたが、シュート数ではレアルが14本、バルセロナはたった4本だ。前半からヴィニシウス・ジュニオールが果敢な仕掛けからチャンスを作るなど、得点を奪えそうな気配はあった。

2日のクラシコもレアルのシュート数は17本、バルセロナは10本だ。国王杯でレアルを仕留めたFWルイス・スアレスもそうだが、バルセロナはチャンスを確実に活かす武器を持っている。一方でレアルはチャンスメイクこそできるが、それを仕留める人物が不足している。

簡単に言ってしまえばクリスティアーノ・ロナウド不足で、今回のクラシコ2連発でその影響の大きさが改めて分かることになった。これまではロナウドが仕留めてくれたからこそビッグマッチに勝利できたのだ。

レアルは5日にチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでアヤックスと対戦する。1stレグはアウェイで2-1と勝利を収めているため、有利なのはレアルの方だ。しかし、現状を考えると何が起きても不思議はない。同メディアは今週でレアルの今季が終わるかもと伝えているが、ロナウド抜きでもレアルは欧州の頂点にたどり着けるだろうか。

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