キエッリーニが語る”世界最高DF”とは 昨季CL準々決勝から分かる偉大さ

レアルのセルヒオ・ラモス photo/Getty Images

あらゆる意味で存在感抜群

リヴァプールとのチャンピオンズリーグ決勝でモハメド・サラーを意図的に潰したのではないかと批判を浴びたり、今もアヤックスとの決勝トーナメント1回戦1stレグで故意にイエローカードを受けたのではないかとの指摘を受けるなど、レアル・マドリードDFセルヒオ・ラモスはちょっとしたトラブルメイカーだ。

しかし、ラモスの実力に疑いはない。ラモスこそが世界最高のセンターバックだと主張するのは、ユヴェントスDFジョルジョ・キエッリーニだ。ユヴェントスは2016-17シーズンにチャンピオンズリーグ決勝、昨季は準決勝でレアルと対戦しており、キエッリーニはラモスのプレイを間近で見ている。

スペイン『MARCA』によると、キエッリーニにはラモスの大きさを痛感したゲームがあった。それが昨季のレアルとのチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグだ。レアルは1stレグを3-0で制しており、すでに勝負は決まったかと思われていた。しかし2ndレグでは逆にユヴェントスが3-0にする波乱が起き、レアルは試合終了間際にクリスティアーノ・ロナウドがPKを決めてギリギリの勝負を制している。
レアルは1stレグで得た3点のリードを守り切れなかったわけだが、このゲームはラモスが不在だった。2ndレグではラファエル・ヴァランとヘスス・バジェホが中央でコンビを組んでおり、これがレアルの3失点に繋がったとキエッリーニは考えているのだ。

「彼はピッチの中でも外でもリーダーだ。選手にもチームにも影響を与えられる選手の1人だよ。昨季僕たちが90分近くまで3-0としていたが、ラモスがいればあのようなことは起きなかったと思う。ヴァラン、ナチョ、バジェホがダメというわけではないけどね」

ラモスが最終ラインに構えていることもレアルがチャンピオンズリーグを3連覇できた理由の1つだ。キエッリーニも世界トップレベルのセンターバックだが、ラモスの存在感や試合に与える影響などでは上回っていると言えよう。

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