[粕谷秀樹のメッタ斬り]一刻も早く移籍すべき! 岡崎を求めているクラブはあるはず

今季、思うような出場機会を得られていない岡崎 photo/Getty Images

監督のプランに合わず今季大苦戦

22節終了時点で、プレミアリーグには13試合しか出場していない。プレイタイムはたったの169分。少なっ! 先発も13節のブライトン戦だけだ。これじゃあノーゴール・1アシストも仕方ないでしょ。なにしろチャンスが限られている。パフォーマンスがとくに悪いってわけじゃないけれど、監督のゲームプランに合致していないようだ。

クロード・ピュエル体制下のレスターは、岡崎慎司にとって居心地が悪い。クラウディオ・ラニエリが率いていた当時のチームではだれもが認める主力であり、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も絶賛するほどだったのにね。

「オカザキの献身性はすばらしい。プレッシングのタイミング、強度とも高い水準にある」

しかしレスターのピュエル監督は、ポゼッションに重きを置いている。絶対エースのジェイミー・バーディとコンビを組むのは、ボール扱いが丁寧なジェームズ・マディソンだ。また、伸び悩んだままのケレチ・イヘアナチョも、なぜか岡崎より重宝されている。監督が代われば人選も変わるとはいえ、楽しくはないよね。

「市場の動きを見てみよう」(ピュエル監督)
「チャンスがあればヨーロッパのクラブで」(岡崎)

ピュエルに限らず、監督が明言を避けるときは(ピュエルは基本的にハッキリしないけどね)なんからのアクション間近、ってケースが多い。だから、漏れ伝わるコメントを聞く限り、双方の意見は一致しているんじゃないかな。

レスターの指揮官を務めるピュエル監督 photo/Getty Images

プレイスタイルに合ったチーム選択を

岡崎は一刻も早く移籍するべきだ。これ以上、試合に出られない日々に耐えることはないさ。

ただし、安売りしたり、個性とかけ離れたりしているクラブだけは避けよう。リーガ・エスパニョーラよりセリエA……いや、まだまだプレミアリーグで彼のパフォーマンスを見たくない? フラムに新天地を求め、恩師ラニエリと再会なんてシナリオは感動的だし、プレッシングという持ち味を踏まえると、サウサンプトンも悪くない選択だ。ラルフ・ハーゼンヒュットル新監督はボールを追いまわせるタイプを欲している。吉田麻也のロングフィードから岡崎が相手DFラインの背後を襲う……。いいじゃん!

一か月ちょっと前までは解任候補の最有力に挙げられていたピュエルも、シティとチェルシーに連勝してその座はおそらく安泰だ。喜怒哀楽を表に出さないから、「感情を共有できない」と現地サポーターには不評みたいだけど、22節を終わって8位でしょ。クビを切られる確率は低い。当然、岡崎の扱いは変わらないよね。

奇跡のリーグ優勝から3年。岡崎もひと区切りをつけるときがやってきた。まだ32歳。彼の実直なプレイを求めるクラブはきっとある。ピッチに立とう!

文/粕谷秀樹

サッカージャーナリスト。特にプレミアリーグ関連情報には精通している。試合中継やテレビ番組での解説者としてもお馴染みで、独特の視点で繰り出される選手、チームへの評価と切れ味鋭い意見は特筆ものである。

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