シャペコエンセの飛行機事故から2年 川崎、亡きかつての同僚へ連覇報告

2年前、シャペコエンセに悲劇が襲い、世界中が悲しみに包まれた photo/Getty Images

「親愛なるマイア、元気でやっていますか?」

ブラジルのクラブを襲ったあの飛行機事故から、11月28日でまる2年が経った。川崎フロンターレや同国の英雄でサッカーの王様と呼ばれるペレ氏らが、この悲劇を忘れることのないようSNSで追悼メッセージを送っている。

2016年11月28日、ブラジル1部リーグに所属するシャペコエンセに悲劇が襲った。南米サッカー連盟が主催するコパ・スダメリカーナでクラブ史上初の決勝進出を果たした同クラブは、2日後に行われる予定だった決勝1stレグへ向けて、対戦相手(アトレティコ・ナショナル)の本拠地であるコロンビアのメデジンへ移動。その最中、選手やスタッフらを乗せた飛行機がメデジン郊外の山中に墜落し、搭乗していた71名が亡くなった(うち、シャペコエンセ の関係者は47名)。犠牲者の中には、過去にJリーグでプレイしていた選手もおり、日本サッカー界も大きな悲しみに包まれた。

そんな悲劇から2年が経ったこの日、川崎フロンターレがクラブの公式インスタグラムを更新。飛行機事故の犠牲者のひとりで、かつて同クラブでプレイしたアルトゥール・マイアへ向けて、ポルトガル語で「親愛なるアルトゥール・マイアへ。あの悲劇的な事故から2年が経ちました。時間が心を癒すと思いましたが、時間が経つにつれて悲しみは増す一方です。我々はこの現実を受け入れることができません。家族やブラジルの人々のことを思うと、非常に残念でなりません」とメッセージを送った。
さらに「川崎フロンターレには創設以来、ブラジルからたくさんの選手が来てくれています。世界中にたくさんクラブがある中、川崎フロンターレに入団してくれてありがとう。親愛なるマイア、元気でやっていますか? 楽園でもサッカーをしていますか? 今年、川崎フロンターレはJリーグで2連覇を達成しました。あなたも楽園のチャンピオンシップで、たくさんのゴールや素晴らしいドリブルを披露していることでしょう。我々はあなたと同じくらい努力し続けることを誓います。またいつか会いましょう。それまで怪我をしないように気をつけてください」と、亡きかつての同僚へ優勝報告などをしている。

また、自身の公式Instagramを更新したペレ氏も、ポルトガル語と英語で「今日で、シャペコエンセのサッカーチームを含む、とてもたくさんの命を奪った飛行機事故から2年です。飛行機に乗っていた人たちや彼らの遺族の方たちを、今日ほんの少しでいいから思い出してください」と綴っている。

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