これまで何人もの名手がプレイしてきたマンチェスター・ユナイテッドで、史上最高の選手を選ぶなら誰になるだろうか。偉大すぎるクラブでNo.1を決めるのは非常に難しいが、今回英『Manchester Evening News』がランキングを作成。今回はそのTOP10を紹介する。
10位:ロイ・キーン
10位は闘将キーンだ。プレミアリーグを7度制し、クラブのために戦い続けたファイターだ。同メディアはもっと才能のある選手は他にもいるが、ロイ・キーン以上に効果的な選手は少ないと称賛している。
9位:クリスティアーノ・ロナウド
ロナウドは今回9位に選ばれたが、レアル・マドリードに移籍することなくマンUに残っていれば順位はもっと上になったことだろう。同メディアは2007-08シーズンに計42得点を叩き込んだことを大きく評価しており、まさにロナウド伝説の始まりだった。
8位:ウェイン・ルーニー
ロナウドとルーニーが近い順位にいることにサポーターも特別な感情を抱くだろう。チームメイトであると同時にライバルでもあった2人だが、ルーニーはマンUに残り続ける道を選んだ。ボビー・チャールトン氏が持つクラブ最多得点記録も更新しており、紛れもないクラブのレジェンドだ。
7位:エリック・カントナ
何かとトラブルも多かったが、カントナのプレイは見ている者を楽しませた。サンダーランド戦でのループシュートもその1つで、オシャレな選手だった。在籍5シーズンでリーグを4度制していることも特徴で、サポーターの記憶に一生刻まれる名手だ。
6位:ダンカン・エドワーズ
1958年に起きたミュンヘンの悲劇にてエドワーズ氏は21歳の若さで命を落とした。21歳時点でマンUでのリーグ戦出場数が150を超えており、イングランドのみならず世界屈指の天才と絶賛されていた選手だ。当時チームを指揮した故マット・バスビー氏も、世界で最も完成された選手と語っていた。
5位:ポール・スコールズ
今は辛口解説者として活躍しているスコールズ氏は、多くのMFが憧れたコンプリートプレイヤーだった。圧倒的なパスセンスを誇り、同メディアも信じられないほどの才能と絶賛している。
4位:デニス・ロー
マンUでは通算237の得点を記録し、1963-64シーズンには計46得点も決めているローはスコットランドサッカー界を代表するレジェンドだ。1964年にはバロンドールも受賞している。
3位:ボビー・チャールトン
デニス・ローとともに一時代を築いたチャールトンが3位だ。ライアン・ギグスに抜かれてしまったが、それまではクラブ通算758試合出場の記録を保持していた。
2位:ジョージ・ベスト
デニス・ロー、ボビー・チャールトンとくれば次に故ジョージ・ベスト氏が来ることは容易に想像できる。この3人は三聖人と呼ばれた伝説のユニットであり、ベスト氏は1968年にはバロンドールも獲得している。
1位:ライアン・ギグス
1位はギグスだった。若い頃は圧倒的なスピードでサイドを疾走し、ベテランになってからは中盤で攻撃を組み立てる役割に回るなど、サッカーセンスは抜群だった。リーグ制覇の回数は脅威の13回を数え、いかに長くトップレベルで活躍してきたかが分かる。同メディアは印象的なシーンとして1998-99シーズンのFAカップ準決勝のアーセナル戦で見せたドリブルゴールを挙げている。