鹿島、アジア制覇のカギは“先制点”の行方? 試合の入り方を気をつけるべし

悲願のアジア制覇まであと一歩と迫った鹿島 photo/Getty Images

今季ACLで先制した試合は負けなし

鹿島アントラーズは24日、AFCチャンピオンズリーグ・準決勝の第2節で水原三星(韓国)と対戦し、壮絶な打ち合いの末に3-3のドローで試合を終えた。この結果、第1戦のアドバンテージを活かし、2戦合計スコアを6-5とした鹿島が、クラブ史上初の決勝進出を決めている。アジア制覇まであと一歩と迫った同クラブだが、「先制点の行方」が結果を左右しそうだ。

試合後、インタビューに応じた大岩剛監督は「目標は優勝。決勝へ進むことではない」と述べたが、悲願達成には「先制点」がカギとなる可能性が高い。鹿島は今季、ACL決勝までの道のりで先制点を奪った試合が7試合あるが、5勝2分でここまで負けなし。リードした際の試合巧者ぶりを発揮している一方で、先制された試合は1勝2分2敗と、逆転に成功した試合はわずかに1試合。リードされた際にも粘り強い戦いを披露してはいるが、厳しい結果が多い。

また、今大会で鹿島はここまで14失点しているが、そのうち3分の1以上となる5ゴールが開始15分までの失点となっている。立ち上がりに失点せず、いかに先制点を奪えるかが、勝敗に大きな影響を与えるだろう。アジアの頂点に立つために、ペルセポリス(イラン)との決勝では、これまで以上に試合への入り方に気をつけたいところだ。
ACL準決勝までの結果は以下の通り(※先制点を奪った試合)

[グループステージ]
第1節 上海申花(H)△1-1 
第2節 水原三星(A)○2-1 ※
第3節 シドニーFC(A)○2-0 ※
第4節 シドニーFC(H)△1-1 ※
第5節 上海申花(A)△2-2 
第6節 水原三星(H)●0-1

[ラウンド16]
第1戦 上海上港(H)○3-1 ※
第2戦 上海上港(A)●1-2

[準々決勝]
第1戦 天津権健(H)○2-0 ※
第2節 天津権健(A)○3-0 ※

[準決勝]
第1戦 水原三星(H)○3-2
第2戦 水原三星(A)△3-3 ※

12戦6勝4分2敗
先制した試合:5勝2分
先制された試合:1勝2分2敗

鹿島の今季ACL時間帯別失点数(計14失点)
0〜15分:5失点
16〜30分:1失点
31〜45分:1失点
46〜60分:3失点
61〜75分:1失点
76〜90分:3失点

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