シュート数“4”でも粘り勝ち なでしこが中国の猛攻凌ぎ、アジア競技大会制覇![映像アリ]

決勝ゴールを挙げた菅澤 photo/Getty Images

少ないチャンスをものに

現地時間8月31日に女子アジア競技大会の決勝戦が行われ、女子日本代表(通称:なでしこジャパン)が同中国代表と対戦した。

なでしこジャパンは序盤から最前線(2トップ)の岩渕と籾木を起点にハイプレスを敢行したものの、中国代表が最終ラインからのロングボールを多用したことにより、劣勢に立たされる。最終ラインを押し下げられ、自陣ゴール前に釘つけとなる場面が続くと、17分にはワン・シャンシャンのマイナス方向のパスを受けたグー・ヤシャに強烈なシュートを放たれる。しかし、このシュートをGK山下が好セーブで凌ぐと、その後は中国代表のパスミスやシュートミスに助けられ、前半を無失点で終えた。

後半、疲れが見え始めた中国代表の隙に乗じ、なでしこジャパンが徐々にボールを保持する。65分には岩渕が敵陣ペナルティエリアの手前で隅田からのパスを受け、反転してから惜しいシュートを放つなど、ゴールへの道筋を見出し始めた。一時はなでしこジャパンに押し込まれた中国代表も、77分に反撃。鋭いカウンターを発動し、グー・ヤシャが敵陣ペナルティアーク内から強烈なシュートを放つが、GK山下がまたしてもファインセーブを披露し、なでしこジャパンの危機を救った。
一進一退の攻防が続くなか、なでしこジャパンが前掛かりになった相手の隙を突くことに成功する。延長戦に突入すると思われた90分。岩渕からの縦パスを受けた中島が右サイドを駆け上がると、敵陣ペナルティエリアへアーリークロスを送る。このボールに56分に投入されていた菅澤がヘディングで反応し、先制ゴールを挙げた。試合はこのまま終了。シュート数で圧倒的に差をつけられたなでしこジャパンであったが(日本:4本、中国14本)、粘り強い守備と研ぎ澄まされた決定力を見せつけ、アジア競技大会を制した。

[メンバー]
女子日本代表:山下 杏也加、清水 梨紗、鮫島 彩、三宅 史織、有吉 佐織、中島 依美、長谷川 唯、隅田 凜、阪口 萌乃、籾木 結花(→菅澤 優衣香 56)、岩渕 真奈

女子中国代表:チャオ・リーナー、ハン・ポン、ロウ・ジャフイ、ウー・ハイヤン、リー・ジャユエ、ヤン・リーナー(→シャオ・ユーイー 90+3)、グー・ヤシャ、チャン・ルイ、ワン・シュアン、リー・イン(→チャオ・ロン 60)、ワン・シャンシャン

[スコア]
女子日本代表 1-0 女子中国代表

[得点者]
女子日本代表:菅澤 優衣香(90)




参照元:Twitter

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