レアルは若手を育てられるのか? ブラジルの神童に重なるノルウェーの天才の姿

レアルのヴィニシウス photo/Getty Images

若手がトップチームに入るのは難しい

今夏レアル・マドリードに合流した18歳のブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオール。すでにネイマールの後継者と呼ばれるなど期待は大きいが、問題はレアルに若手を育てる実力があるかどうかだ。レアルは銀河系軍団と言われるだけあってワールドクラスの選手が揃っており、若手にチャンスを与えるのが難しい環境にある。その中でどうヴィニシウスを育てていくつもりなのか。

ヴィニシウスは今後レアルのカスティージャ(Bチーム)でプレイし、トレーニングのみトップチームで続ける方向だという。トップチームとトレーニングするのは大きいが、米『ESPN』はノルウェーの天才マルティン・ウーデゴーの二の舞になるのではと不安視しているのだ。

ウーデゴーは各国の強豪クラブが熱視線を送る中、16歳の若さでレアルへ移籍。ヴィニシウスと同様にカスティージャで試合をこなしながら、トレーニングはトップチームとおこなう流れだった。しかし、トップチームでポジションを掴むことはできず、2017年にはオランダのヘーレンフェーン、そして今夏にはオランダのフィテッセにレンタル移籍している。
もちろんウーデゴーはまだ19歳だが、同じ19歳ではフランス代表FWキリアン・ムバッペが大ブレイクしている。それに比べるとウーデゴーの成長速度は理想的なものとは言えないだろう。レアルが上手く育てているとは言えず、このまま埋もれる恐れもある。

ヴィニシウスについても、同メディアは成長を促すためにレンタル移籍させるのがベストだったとクラブの判断を疑問視している。カスティージャでプレイを続けても、リーガ・エスパニョーラとはレベルに大きな差がある。それがヴィニシウスの成長に繋がるかは微妙なところだ。ムバッペの場合は若手の育成に積極的なモナコで伸び、スター選手へと駆け上がった。同メディアはこれまでもレアルがセルヒオ・カナレスやルーカス・シウバなど若手を上手くチームに組み込めなかったことを挙げ、ヴィニシウスの今後を心配している。

ヴィニシウスの獲得には4500万ユーロもの大金を費やしているが、レアルは上手く育てていけるのだろうか。

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