もうVARがないサッカーは考えられない? ロシアW杯での機能に81%が満足

VARでの確認を伝える主審 photo/Getty Images

多くのサッカーファンが機能に納得

ロシアワールドカップが始まる前は、今大会から導入されるビデオアシスタントレフェリー(VAR)に対するネガティブな意見も多かった。ゲームがいちいち止まってしまうことに疑問を持つサッカーファンも多く、試合の流れまで止めてしまいかねないと不安の声があったのだ。

しかし英『Daily Mail』は、ワールドカップを通してVARが機能していたと振り返っており、導入はひとまず成功と言えるだろう。同メディアのデータでは、ワールドカップでは計455のプレイがVARの対象となっている。大々的にチェックすることはなくとも、得点が決まった直後に主審が耳に手を当ててVARに意見を求めるシーンを記憶している人も多いはず。それ以上に微妙な判定となった場合は、主審がビデオを直接チェックすることになり、その回数は計20回あった。

これに費やされた平均時間は86.6秒となっており、1分以上はチェックに時間がかかっていたことになる。しかし、同メディアは81%のサッカーファンがVARに納得していると伝えている。多少判定に時間がかかろうとも、正しくジャッジしてくれる方がいいと感じた者が圧倒的に多かったのだ。5分も10分もかかるならば別だが、平均して86.5秒ならば問題視されるほどのものではないだろう。
また同メディアはVARの導入で主審の判定の正確性は99.35%まで上がったことを伝えており、VARがあれば決定的なシーンでの誤審はほとんどあり得ない。すでに開幕しているプレミアリーグでは、早くもオフサイドの見逃しがあった。ワールドカップでVARに慣れていた多くのサッカーファンにとっては、「あれ?」と感じる場面だったに違いない。もちろん少しの接触でもPKと判定されてしまうなどジャッジが敏感になるところはあるが、大会を通してVARに満足した者がそれなりに多かったようだ。

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