ブスケッツの後継者、仏代表の大注目若手まで 抜け目なく実力者引き抜いているアトレティコが面白い!

アトレティコを率いるシメオネ photo/Getty Images

2013-14シーズン以来のリーグ制覇あるか

クリスティアーノ・ロナウドを売却したレアル・マドリード、ローマが獲得に迫っていたボルドーFWマウコムを強奪したことが話題を呼んでいるバルセロナ。このリーガ・エスパニョーラ2強が市場で話題を振りまく中、彼らを追うアトレティコ・マドリードは抜け目なく補強を進めている。

GKヤン・オブラク、DFディエゴ・ゴディンを中心とした守備が欧州屈指の安定感を誇っているのは以前から知られていることだが、ディエゴ・シメオネのチームは攻撃力も確実に上がっている。今夏にはスポルティング・リスボンと契約を解除していたポルトガル代表FWジェルソン・マルティンス、さらに市場の主役の1人でもあったモナコ所属のフランス代表MFトマ・レマルを獲得。レマルはリヴァプール行きなどが騒がれた選手だったが、アトレティコは注目を集める22歳をあっさりと引き抜いている。

米『ESPN』はジエゴ・コスタ、アントワーヌ・グリーズマンの2人にマルティンスとレマルの新戦力2人が加わった攻撃陣が驚異的なレベルにあると注目しており、マルティンスとレマルが加わったことで縦へのスピードもプラスすることができた。レマルは中盤で起用することもでき、マルティンス、グリーズマン、ジエゴ・コスタの3トップにした[4-3-3]、レマルを左サイドハーフ、マルティンスを右サイドハーフ、グリーズマンとジエゴ・コスタを2トップに配する[4-4-2]の両面に対応可能だ。
また今夏にはチームを支えてきたベテランMFガビがカタールへ向かったが、代わりにビジャレアルからセルヒオ・ブスケッツの後継者とも言われるMFロドリを獲得。これも実に巧みな補強だ。レマル、ロドリは22歳、マルティンスは23歳と実力ある若手を次々と引き抜いており、今夏の動きは驚くほどにスムーズだ。

右サイドバックのシメ・ヴルサリコはインテルに移籍したが、すぐさまPSVからコロンビア代表DFサンティアゴ・アリアスを獲得。新戦力が上手くフィットすれば、今季はレアルとバルサを下に見る2013-14シーズンの奇跡を再現できるかもしれない。同メディアは優勝候補に含めてもいいと高評価だが、アトレティコがリーガ2強を潰してしまうか。

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