ペップ史上最高の補強の1つ!? マンCに欠かせぬ何かあった時の超ユーティリティープレイヤー

イングランド代表でもユーティリティ性発揮したデルフ photo/Getty Images

グアルディオラが複数のポジションをこなせる選手へ育てた

ロシアワールドカップも終わり、徐々に移籍市場など新シーズンへ準備を進めるクラブチームの話題が増えてきた。多額の移籍金が動く補強には自然と注目が集まるものだが、英『Manchester Evening News』が今回注目したのはイングランド代表にも選ばれていたマンチェスター・シティMFファビアン・デルフだ。

デルフはあまり目立つタイプの選手ではなく、ロシアワールドカップでベスト4に入ったイングランド代表でもスタメンではなかった。ただ、デルフほど使い勝手のいい選手はいないのだ。デルフはマンC、イングランド代表の両方で2番手になるケースが多いが、不満を漏らすことなく汗をかいてプレイしてくれる。しかも複数のポジションを器用にこなすことができ、指揮官としてこれほど助かる人材も珍しい。

同メディアは、昨季1年をかけてマンC指揮官ジョゼップ・グアルディオラがデルフを上手く育てたことを称賛しており、デルフの成長こそマンCにとって最も大きい補強と言ってもいいかもしれない。昨季は左サイドバックのベンジャミン・メンディが早々に負傷離脱し、その穴を本来MFのデルフが埋めてみせた。しかしメンディが戻ってくれば、左サイドバックの1番手はメンディになるだろう。したがってデルフは緊急時の左サイドバッカーとなる。
中盤ではアンカーを務めるフェルナンジーニョの2番手がデルフになる。同メディアはグアルディオラがベテランになったフェルナンジーニョの負担軽減を目指しており、ヤヤ・トゥレが退団した今デルフが最適な2番手になると同メディアは主張している。どのポジションでも1番手にはなれないのだが、2番手として複数のポジションをこなせるのは非常に大きい。

2番手としてターンオーバーに貢献でき、守備固めとして試合途中からゲームに入ることもできる。グアルディオラは昨季の間にデルフを超ユーティリティープレイヤーに成長させており、何かあった時はデルフと言える状態になっている。これこそお金をかけない最高の補強と言えるかもしれない。

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