「プランAはメッシに預けて奇跡を待つ」 もう崖っぷちアルゼンチンにはプランAしかない

窮地に立たされたメッシ photo/Getty Images

僅かな可能性残るナイジェリア戦へ

初戦でアイスランド代表と引き分け、2戦目でクロアチア代表に敗れたアルゼンチン代表は3戦目のナイジェリア代表戦でどんな戦い方を見せるのか。勝ち点ではクロアチアが6ポイントで首位、ナイジェリアが3ポイントで2位、アイスランドが1ポイントで3位、アルゼンチンも1ポイントで4位だ。勝ち点的には、最終戦でナイジェリアを撃破すれば上に進める可能性は残っている。

ただし、問題はナイジェリア相手にどう戦うかだ。アイスランド戦とクロアチア戦は何とも対照的な内容で、アイスランド戦ではエースのリオネル・メッシ依存が際立った。ボールタッチ数は116回を数え、チームメイト全員がメッシを探していた。この戦い方は批判を受け、続くクロアチア戦では他の選手も積極的に仕掛けていた。ところが今度はメッシが消えてしまい、ボールタッチ数は49回へと激減。クロアチアの守備が良かったことも関係しているが、これはメッシがワールドカップで記録した最少のボールタッチ数だ。

英『FourFourTwo』によると、アルゼンチン代表の一員として1978年大会の優勝に貢献し、清水エスパルスなどJリーグでも指揮を執った経験を持つオスワルド・アルディレス氏は現代表監督ホルヘ・サンパオリの戦術について、「サンパオリのプランAはメッシにボールを預けて奇跡を待つ。プランAが機能しなかった場合はBだが、Bはない」と厳しい評価を下している。
アイスランド戦はプランAだったわけだが、残念ながら奇跡は起きなかった。続くナイジェリア戦では絶対に勝ち点3が必要となり、もう頼れるのはプランAだけだろう。

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