異なるスタートを切ったメッシとロナウド アルゼンチンはエース依存しすぎ問題を解消せよ

アイスランド戦で得点がなかったメッシ photo/Getty Images

スターの活かし方がポルトガルとは異なる

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド。今回のロシアワールドカップで大きな注目を集める2人のスタートは対照的なものとなった。

どちらのチームもコンセプトは似たところがある。メッシ、ロナウドの能力を最大限引き出すことだ。それがチーム全体の目標であり、彼らの活躍なくしてワールドカップ制覇はあり得ない。しかし、負担は明らかにメッシの方が大きい。チャンスメイクからフィニッシュまで全てこなさければならないメッシに対し、ロナウドはある程度ゴール前の仕事に集中できる。周囲のチームメイトの頑張り具合に差があるのだ。

英『METRO』もメッシ頼みになっているアルゼンチン代表の選手たちを問題視しており、アイスランド代表戦ではメッシより前にいる選手たちの動きが少なかったと指摘。代表監督のホルヘ・サンパオリはもっと攻撃にテンポが生まれるよう変えていかなければならないと主張している。メッシばかりを探しているためパス回しのテンポも遅く、1タッチによる崩しも多くなかった。アイスランド代表の守備が堅かったとはいえ、メッシを絡めないと全く崩せないようでは厳しい。
メッシは痛恨のPK失敗もあったが、アイスランド戦は1人でシュートを11本打ちながら無得点だった。一方でロナウドは4本のシュートで3点を奪っている。両チームとも皆が1人のためにプレイすることをスローガンに挙げたようなチームだが、出だしは全く異なる結果となってしまった。

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