カリム・ベンゼマが代表を去って以降のフランスでは、長身FWオリヴィエ・ジルーが最前線を務める機会が多かった。現在のフランスにはジルーのような大型センターフォワードが不足しており、高さとパワーをプラスできるジルーは特別な存在だ。23日のコロンビア代表戦でも得点を記録し、同代表では7人目となる代表30ゴールも記録している。
しかし仏『Foot1』によると、元フランス代表のクリストフ・デュガリー氏はジルーのセンターフォワードではロシアワールドカップ制覇は難しいと考えている。グループステージから決勝までの計7試合全てをジルーの1トップで切り抜けるのは困難で、ジルーとは別のオプションが欲しいとの意見だ。
「フランス代表として30ゴールは素晴らしい。だけど、ワールドカップを制するには全てのゲームをジルーで戦い抜くことはできない。それは可能ではないよ。そのポジションでムバッペを見ていないのは残念だ」
同氏はこのように主張していたのだが、フランスは27日に行われたロシア代表戦でムバッペ、ウスマン・デンベレ、アントニー・マルシャルのスピードスター3枚を前線に並べるやり方にトライしている。ムバッペもその期待に応えて2得点を記録しており、ジルーに代わる有効なオプションと言えよう。
センターフォワードはアントワーヌ・グリーズマンも担当でき、ロシアで誰に最前線を任せるべきなのかは意見が分かれるところだろう。ジルーとムバッペ、グリーズマンではタイプも異なるが、指揮官ディディエ・デシャンは豪華な攻撃陣をどう回してくるのか。デュガリー氏はムバッペをワイドな位置ではなくセンターフォワードで起用すべきとの考えを示しており、デシャンは贅沢な悩みを抱えて本大会を迎えることになりそうだ。
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