アイスランドに敗れた悪夢
イングランド代表はワールドカップ出場国の中でも強豪に挙げられるチームだが、国内での評価はそれほど高くない。イングランド国民の多くは期待をかけても裏切られるだけと感じているからだ。
近年最もショッキングだったのはEURO2016だろう。トッテナムのハリー・ケインやデル・アリ、エリック・ダイアーら若手が育っていたイングランドは上位進出が期待されていたが、ベスト16でまさかの伏兵アイスランド代表に敗れた。アイスランドは今回のロシアワールドカップにも出場を決めるなど実力をつけてきたチームだが、それでも格下と見られていたアイスランドに敗れたことはサポーターの心を傷つけた。
2014ブラジルワールドカップではグループステージで1勝もできないまま敗退するなど、国際舞台でイングランドは結果を出せていない。サポーターの心が離れても仕方がない状況だが、デル・アリはEURO2016の敗退が若いチームにとって良い経験になったと今回のワールドカップに自信を覗かせている。
英『Telegraph』によるとアリは、「あの経験から成長したと思う。トーナメントでは何が起こるか分からない。あの経験から僕たちは学んだし、チームとして強さ、一体感を感じているんだ」と語っており、EURO2016敗退の経験をロシアで活かす考えだ。
選手は充実しているのになぜか国際舞台で結果が出ない。近年のイングランドはそれの繰り返しだが、今回のワールドカップこそサポーターを納得させる結果を出したいところだ。