ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司がスタメンを奪い返すことはないのだろうか。4日に行われたレヴァークーゼン戦でも香川はベンチスタートで、若いFWウスマン・デンベレやMFクリスティアン・プリシッチ、ラファエル・ゲレイロらがゴールという結果を残した。
香川は73分にこの試合で先制点を決めたデンベレに代わって途中出場を果たしたが、目に見える結果は残せなかった。これには米『ESPN』の評価も厳しい。同メディアは香川について「デンベレに代わって出場した香川は良い選手であることを示したが、今のところこの19歳と代わることはない」とデンベレの方が数段上との見方を示している。
デンベレと香川ではタイプが全く違うが、香川がスタメンに入るのは今のところ難しいということなのだろう。しかもデンベレは中央で起用される機会も出てきており、香川にとっては厄介だ。デンベレはこの試合でも中央から見事な先制点を決めており、ただサイドをスピードで突破するだけの選手ではなくなりつつある。
デンベレの他にもゲレイロ、プリシッチとドルトムントで躍動している若手選手には縦へのスピードがあり、その点において香川は明らかに劣っている。ゲームメイク、それを実現するテクニックでは上回っているはずだが、残念ながらトーマス・トゥヘルのサッカーではそれが活かされる機会が少ない。
香川にとっては苦しい時間が続いており、このままでは2018ロシアワールドカップにも悪影響を与える可能性もある。現状は香川よりも10代の選手が上に立つ形となっているが、香川も将来を考えるべきか。