耐え抜いたレアルがGKルニンのビッグセーブ2発でシティを撃破 欧州最高峰の両者の戦いはPK戦で決着

ルニンがB・シウバのPKをストップ photo/Getty Images

お互い譲らぬ激闘

3シーズン連続でCL決勝トーナメントの舞台で激突したマンチェスター・シティとレアル・マドリード。

過去2シーズンはこの両者の戦いを勝ち抜いた方が優勝しており、今回の対戦も大きな注目を集めている。レアルのホームで行われた1stレグでは逆転に次ぐ逆転もあり、撃ち合いの結果3-3の引き分けで幕を閉じた。

エティハドスタジアムでの2ndレグの勝者がベスト4進出を決めるこの試合、シティは1sレグで出場がなかったケビン・デ・ブライネや怪我で離脱していたカイル・ウォーカーがスタメン出場。一方のレアルはCBにナチョがスタメンに名を連ねた。
序盤はお互いに無理はせず、慎重な立ち上がりを見せる両者。少しずつレアルがボール保持する時間が増えると12分、裏に抜け出したベリンガムを起点にヴィニシウスのクロスから最後はロドリゴ。エデルソンが一時はセーブするも、こぼれ球を押し込み、レアルが先制に成功する。

先制されたシティは少しずつ前への圧力を高め、16分にはベルナルド・シウバからハーランドがヘディングシュートを放つもこれは枠外に。18分には右サイドに抜けたデ・ブライネから最後はハーランドが再びヘディング。クロスバーに当たったボールがシウバの下へ溢れるが押し込めず。偽CBのアカンジを経由してシティが徐々に相手ゴールに迫る。26分にはデ・ブライネが強烈なミドルシュートを放つが、ルニンがビッグセーブ。

レアルは慌てずに自陣でブロックを形成しながら鋭いカウンターを見せるが、シティのボール保持の時間が増える。攻勢を強めるシティは35分にはハーランドのパスからグリーリッシュがゴールに迫るが、レアルのディフェンス陣も最後の部分はやらせない。ワンチャンスを活かしたレアルが1点リードで折り返す。

開始早々から同点ゴールを狙うシティが攻勢を強めるが、ルニンが2つのビッグセーブを見せる。CKから再三レアルゴールに迫るが、あと一歩届かず1点が遠いシティ。シティは右ウイングだったフォーデンを中央に配置し、シウバをウイングにポジションチェンジさせ、打開を図る。

後半もシティがボールを保持する形が続くが、レアルも集中したディフェンスを形成するため1点が遠い。シティは71分にグリーリッシュに代えてドクを投入。すると75分、ドクの仕掛けから最後はデ・ブライネ。途中出場のドクが大きな仕事を成し遂げ、遠かった1点がやっとシティに生まれた。レアルは78分にクロースに代えてモドリッチを投入。百戦錬磨のモドリッチを投入し、流れを変えようと試みる。

81分にはハーフスペースに抜け出したアカンジからフリーのデ・ブライネにパスが通るも、これは珍しく浮かしてしまい決定機を逃してしまう。レアルは82分にロドリゴに代えてブラヒム・ディアスを入れ、攻勢を強めようとする。

しかしシティボール保持の形は変わらず、レアルにとっては耐える時間が続く。シティはドクの左サイドから逆転ゴールを狙うがレアルも最後まで集中を切らさず、勝負は延長戦に。

シティは延長戦からハーランドに代えて、フリアン・アルバレスを投入する。左サイドのドクが延長戦もレアルにとって脅威となり、シティはそこからチャンスを伺う。前線に疲労の色も見えるレアルはなかなかシティゴールに迫ることができなかったが、一瞬の隙からヴィニシウスが抜け出す。久しぶりのチャンスになるもここはウォーカーがストップ。

足が攣ったヴィニシウスに代えてレアルはルーカス・バスケスを投入。レアルは延長前半もシティの攻撃に耐え、獲得したCK。一度はディフェンスに跳ね返されるも、リュディガーに決定機。しかしこれは決め切ることができず、1-1のまま勝負は後半に。

108分にレアルにアクシデント。カルバハルがここで交代となり、ミリトンを投入。一方のシティはここで、アカンジとデ・ブライネを上げてコバチッチとストーンズを入れ、逆転ゴールを狙いに行く。相手ゴール前に幾度となく迫るシティだが、なかなかフィニッシュまで行くことができず、勝負はアディショナルタイムに。120分での戦いでも勝負はつかず行方はPK戦に。

先攻はシティ。1人目のアルバレスが落ち着いて決めると、後攻のモドリッチのシュートはエデルソンがセーブ。しかし、2人目のシウバがゴール正面のシュートを止められ同点に。続くレアルの2人目はベリンガム。これを冷静に決めて振り出しに戻す。3人目のキッカーはコバチッチ、しかしルニンが連続セーブを見せる。一方のバスケスは冷静に流し込み、レアルが逆転。4人目のキッカー、フォーデンは冷静に決め、後攻のナチョも決める。シティ5人目のキッカー、エデルソンは難なく決めて望みを繋ぐ。レアル5人目のキッカーはリュディガー。これを冷静に決め、PK戦の末、シティに勝利。バイエルンの待つベスト4進出を決めた

マンチェスター・シティ 1-1(PK:3-4) レアル・マドリード

マンチェスター・シティ得点者
ケビン・デ・ブライネ(75分)

レアル・マドリード得点者
ロドリゴ(12分)

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