強烈だったサラー、マネ、フィルミーノの時代は遠く ヌニェスやディアスではタイトルを取れないのか

サラーもヌニェスもゴールネットを揺らせなかった photo/Getty Images

決定力に欠けている

リヴァプールはプレミアリーグ第29節延期分でエヴァートンとのマージーサイドダービーを戦ったが、0-2と敗れた。3強のタイトルレースから大きく後退する痛恨の1敗であり、暫定首位のアーセナルとは勝点差「3」。得失点差で及ばないため、たとえアーセナルが1敗しても追いつくことは難しいという状況に陥った。

リヴァプールにチャンスがなかったわけではない。35分にはダルウィン・ヌニェスがペナルティエリアに抜け出しシュートを放つが、シュートはGKジョーダン・ピックフォードに阻まれる。44分にもヘディングでの繋ぎから、至近距離でルイス・ディアスがシュートを放つが、これも防がれてしまった。

ピックフォードの反応も素晴らしいが、リヴァプールが決めきれなかったシーンは今季これだけではない。英『sky sports』の中継に登壇していた元リヴァプールのFWダニエル・スタリッジ氏は、かつてのモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノのトリオほどの破壊力と継続性が現在のFW陣に備わっていないと指摘する。
「ダルウィンは今日、彼のフィニッシュで失望した。彼はディフェンダーに多くの問題を引き起こす選手の一人だが、冷静ではなかった。ディアスに関しても同じだ。彼らはベストの状態ではなかったし、なんらかの理由で次のレベルに上がるために必要なエッジを欠いていた」

「リヴァプールが成功していたとき、マネとサラーという得点者がいて、9番のフィルミーノがアシストとゴールを決めて活躍していた。今は継続性に欠けている。サラーが決めていないときは(ディオゴ・)ジョタがゴールを提供するが、残念ながらコンディションが整っていない。新しい監督はこれらの選手を元気にする方法を見つけるか、大きな決断を下さねばならないだろうね」

今季の総得点数はこれまで「75」となっているが、マンチェスター・シティと熾烈なデッドヒートを演じた18-19シーズンは「89」、30年ぶりのリーグ優勝を果たした19-20シーズンは「85」となっており、やはり今季は得点数が少ない。決めるべきときに決められていないシーンが目立ち、それだけに紙一重とも言えるのだが、その差は結果となって表れてしまっているようだ。



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