レヴァークーゼンが見せる“終盤力”の不思議 優勝決めても落ちない集中力「リーグ戦で無敗を維持し、歴史を刻みたい」

無敗を継続するレヴァークーゼン photo/Getty Images

前節ドルトムント戦でも終盤に劇的ゴール

シャビ・アロンソ率いるレヴァークーゼンは、終盤に不思議な勝負強さを見せてきた。その粘り強さと集中力は前節のドルトムント戦でも変わらず、0-1でリードを許した中で迎えた後半アディショナルタイムにDFヨシプ・スタニシッチがコーナーキックからゴールを決めて1-1の引き分けに持ち込んだ。レヴァークーゼンの無敗は未だに続いているのだ。

レヴァークーゼンはすでにブンデスリーガ制覇を決めていたため、ドルトムント戦で選手たちの集中力が落ちても不思議ではなかった。しかし、レヴァークーゼンの選手たちは変わることなく終盤まで試合を諦めなかった。

独『Bild』も、「タイトル獲得後に緊張の糸が切れる?レヴァークーゼンにそれは起こらない」とレヴァークーゼンの集中力を称賛する。
中盤からチームを支えるグラニト・ジャカも「リーグ戦で無敗を維持し、歴史を刻みたい。イングランドでは、それをやったクラブがある。僕の古巣であるアーセナルだ。それが今の僕たちの大きな目標であり、残りゲームでそれを継続するためにできる限りのことをするつもりだ」と無敗優勝にこだわりを見せている。

ドルトムント戦で同点ゴールを決めたスタニシッチも「たとえリードされても、我々は最後までやり続けるだけだ。特別なことをしているわけではなく、ただそれを信じているだけだ」と語っており、選手たちは淡々と勝利のみを求めて戦っている。

このメンタリティこそアロンソが植え付けた最大の武器であり、レヴァークーゼンの選手たちは優勝を決めた後も気を抜いていない。まだDFBポカール決勝、ヨーロッパリーグ準決勝の戦いが残っており、当然狙うは優勝だ。今の欧州で1、2を争うほど粘り強いレヴァークーゼンを倒すのは簡単ではない。

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