レスターの初優勝が決定! ラニエリの古巣チェルシーが“世紀の番狂わせ”をアシスト

トッテナムは2点のリードを守り切れず

トッテナムは2点のリードを守り切れず

ラニエリをアシストしたチェルシー photo/Getty Images

プレミアリーグ第36節が2日に開催され、チェルシーとトッテナムが対戦した。

同試合の前日に試合を行った首位のレスターが引き分けた結果、トッテナムが勝利を逃せばレスターのプレミアリーグ優勝が決まる一戦。トッテナムは大逆転優勝を起こすため、1990年に開催された試合を最後に勝利が遠ざかっているチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジに乗り込んだ。

逆転優勝のためには勝ち点3が絶対に必要なトッテナムは、2列目に入ったMFエリクセン、MFラメラ、MFソン・フンミンが序盤から流動的にポジションを入れ替え、最前線に位置するFWケインを起点とした多彩な攻撃を繰り広げる。しかし、ホームでのロンドンダービーを落とせないチェルシーも26分、カウンターからMFセスクがコースを狙ったシュートでトッテナムゴールを襲うなど徐々にチャンスを作り出す。
それでも先にネットを揺らしたのは優勝を狙うトッテナム。35分、MFダイアーが高い位置で縦パスを供給すると、エリクセンが繋ぎ、ラメラがボックス内に走りこんだケインにラストパスを送る。流れるようなパス交換から抜け出したケインは冷静にGKベゴビッチをかわし、左足でゴールへと流し込んだ。

先制に成功したトッテナムは前半終了間際にも高い位置でケインがボールを奪取すると、エリクセンのスルーパスにソン・フンミンが反応。ボックス内に侵入したソン・フンミンはGKベゴビッチのニアサイドを抜き、トッテナムのリードを2点に広げる。

2点のビハインドを負ったチェルシーは後半開始からMFアザールを投入すると、そのアザールが入った左サイドを起点に反撃を開始。58分にはコーナーキックを獲得すると、ボックス内に上がったボールをDFケーヒルがゴール至近距離から豪快に蹴りこみ、1点差に詰め寄った。

62分にもMFウィリアンがフリーでシュートを放つなどチェルシーは決定機を迎えるが、悪い流れを断ち切りたいトッテナムもMFメイソンを投入。しかし83分、チェルシーはFWジエゴ・コスタが力強いドリブルで持ち運ぶと、ボックス内に走りこんだアザールにラストパス。ボールを受けたアザールはコースを狙ったシュートでネットを揺らし、チェルシーが遂に同点に追いついた。

試合は2-2のままタイムアップ。シーズン2試合を残して首位レスターと2位トッテナムの差が7ポイントになったため、レスターのプレミアリーグ初優勝が決まった。

[メンバー]
チェルシー:ベゴビッチ、イバノビッチ、テリー、ケイヒル、アスピリクエタ、ミケル、マティッチ(→オスカル 78)、セスク、ペドロ(→アザール 46)、ウィリアン、ジエゴ・コスタ

トッテナム:ロリス、ウォーカー、アルデルヴァイレルト(→シャドリ 90+1)、フェルトンゲン、ローズ(→デイビス 82)、ダイアー、デンベレ、ラメラ、エリクセン、ソン・フンミン(→メイソン 65)、ケイン

[スコア]
チェルシー 2-2 トッテナム

[得点者]
チェルシー:ケーヒル(58)、アザール(83)
トッテナム:ケイン(35)、ソン・フンミン(44)

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