ボアテングは本田のライバルにならない 伊メディアは獲った意味が分からないと主張

ボアテングをどこで起用するの?

シャルケから練習参加していたMFケビン・プリンス・ボアテングが加入すると認めたミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOだが、イタリア国内では本当にボアテングがミランに必要な人材なのかと言われている。

ボアテングといえばミランで10番を背負っていた選手で、現10番をつける本田圭佑を追い出す存在になると予想されている。しかし伊『カルチョメルカート』はボアテングをどこで起用するつもりなのか分からないと主張している。確かに現在のミランは[4-4-2]をベースに戦っており、ボアテングが得意とするトップ下は用意されていない。ボランチで起用することもできなくはないが、わざわざボアテングを獲らなければならないほど人手不足なわけでもない。ボアテングの加入に合わせて[4-2-3-1]に変更することも可能だが、それをしてしまうとカルロス・バッカとルイス・アドリアーノを同時起用できなくなる。マリオ・バロテッリが復帰した時のことも考えておかなければならないだろう。

そう考えるとボアテングに適したポジションは今のミランに存在せず、ボアテングが本田を追い出す構図は想像しにくい。サイドでプレイさせても良いが、やはりボアテングの強みが活かされるのは中央だ。そうなった場合には本田やアレッシオ・チェルチと大した差はなく、ここ数年間サイドでプレイしてきた本田の方が使いやすい。まだサイドでもプレイ可能なジェレミー・メネズの復帰の方が本田を苦しめることになるだろう。果たしてミランはボアテングをどこで起用するために獲ったのか。相変わらず彼らの補強策には明確なプランが見えてこない。

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