ワールドカップよりもハイレベルな大会と言われるEURO 2016では、欧州のビッグクラブで活躍するスター選手が数多く出場する。サッカーファンとしてはなるべく多くのスター選手に出場してほしいが、今大会に出場できなさそうな選手もいる。英『デイリー・メール』が本大会で見られないかもしれないスター6名を紹介した。
1.カリム・ベンゼマ(FW/フランス代表)
やはり真っ先に思い浮かぶのがベンゼマだろう。マテュー・ヴァルブエナへの脅迫を巡る容疑はベンゼマに負のイメージを与え、代表で見たくないという人も多い。フランスサッカー連盟も事実上の追放を言い渡しており、ホスト国最高のスター選手を見ることができないかもしれない。
2.マリオ・バロテッリ(FW/イタリア代表)
前回大会でドイツ代表相手に見せたゴールパフォーマンスは大会のハイライトと呼べる最高のシーンだった。しかしその後はパフォーマンスがどんどん下降していき、現在も負傷に苦しんでいる。代表監督のアントニオ・コンテは全ての選手にドアは開いていると語っており、まだチャンスは残っているはずだ。
3.ジエゴ・コスタ(FW/スペイン代表)
もはやスペインのサポーターもジエゴ・コスタのスタメンを望んでいない。もともとスペイン代表では印象的なパフォーマンスを見せることができず、今季はチェルシーでも最悪だ。ピッチをかき乱す悪童ぶりは見る者を興奮させる要素もあるが、今大会は見ることができないか。
4.アンドレア・ピルロ(MF/イタリア代表)
年齢的に代表から身を引いてもおかしくないピルロは、今でもイタリア屈指の司令塔だ。代表監督のアントニオ・コンテは欧州でのプレイを求めていたが、ピルロは今夏にユヴェントスを離れてアメリカ・MLSへ移籍している。すでにトップレベルの舞台から離れたようにも見えるが、チームを安定させるベテラン枠として招集してほしい選手だ。
5.ダニエル・スタリッジ(FW/イングランド代表)
才能だけで言えば今大会最高のストライカーかもしれないスタリッジは、とにかく負傷が多すぎる。リヴァプールでコンスタントに出場できなければ代表監督のロイ・ホジソンも招集しづらく、何よりスタリッジが短期決戦のEUROを負傷なしで終えられるとは思えない。まずは負傷癖を何とかするしかない。
6.サンティ・カソルラ(MF/スペイン代表)
これまではスペイン代表でも脇役というイメージがあったが、今季アーセナルで見せているプレイはワールドクラスだ。スペインのポゼッションサッカーにも大きく貢献するはずで、今季の調子を考えれば出場してほしい選手だ。しかし現在は負傷離脱しており、最低3か月離脱すると言われている。本大会までにコンディションが整えばいいが……。
どの選手にも大会を盛り上げてくれる個性があり、確かな技術も持っている。バロテッリやコスタも本来の調子を取り戻せばチームに必ず貢献できる選手で、何よりバロテッリはその特異なゴールパフォーマンスをもう1度見せて欲しい。チームのサポーターだけでなく、本大会を楽しみにしているサッカーファンの中にも6名の中にお気に入りの選手が入っているという人もいることだろう。