普通に対応していても止められないアタッカーと相対したとき、相手DFはファウルで止めるしかない。ファウルを受ける回数が多いほど相手選手から警戒されていると考えてもいいだろう。英紙『デイリー・メール』は今季のプレミアリーグでファウルを受けた回数が多い選手TOP5を紹介し、誰が相手にとって厄介な選手かを伝えている。
5.エデン・アザール(チェルシー) 30回
密集地帯をするすると抜けていくアザールが相手選手から強引に倒されるシーンを目にした人は多いはず。しかしアザールは倒れ方が上手く、負傷が少ない選手だ。昨季の調子を維持できていれば、さらに数字は伸びたはずだ。
4.ロス・バークリー(エヴァートン) 32回
クラブと代表でブレイクしているバークリーも相手から要警戒されている選手だ。バークリーは中央でプレイしており、強烈なミドルシュートを撃たれる前に潰そうとの考えもあるのだろう。
3.サディオ・マネ(サウサンプトン) 35回
マンチェスター・ユナイテッドらビッグクラブからも注目されているマネは、あまりのファウルの多さに一回り大きいレガースの装着をクラブに要求したと言われている。1度スピードに乗れば止めるのは難しく、そうなった場合はファウルで止めるしかない。
3.アレクシス・サンチェス(アーセナル) 35回
独特なリズムを持つサンチェスは相手DFにとって非常に対応しにくい選手だ。小柄で小回りがきくところも厄介で、得点力も充分。ただし、ボールを持ちすぎるところもファウルが増えている原因か。
1.アンドレ・アイェウ(スウォンジー) 37回
今夏スウォンジーに加入したアイェウは、マネやサンチェスとは少々タイプが異なる。スピードに加えてパワーがあり、競り合いにも強い。まだDFがアイェウのリズムに慣れていないのもファウルが増えている理由の1つだが、すでに危険なアタッカーとして他クラブから警戒されている。
やはりチームで崩しのキーマンとなっている選手はファウルを受ける運命にある。ファウルを受ける前にボールを離すのも才能のひとつだが、アザールやマネのようにドリブルで相手を崩さないとチームの攻撃が前に進まないという重要な責務を負っている者もいる。そして彼らはフォームを維持するために負傷も避けなければならない。相手から警戒されるほどの選手になるのはもちろん、負傷が少ないことも能力だ。