GKの6秒ルール問題 ブンデスなら約60回も間接フリーキックが与えられる!?

ミニョレで話題となった6秒ルール

11月26日のヨーロッパリーグ・グループステージ第5節のリヴァプール対ボルドー戦で、プロの世界では珍しいシーンを目にすることとなった。リヴァプールGKシモン・ミニョレがボールをキャッチしてからボールを長く持ちすぎたという理由で間接フリーキックを取られたのだ。

これを受けて独『キッカー』はブンデスリーガのGKを対象に、キャッチングから何秒間ボールを保持しているのかを独自にチェックした。ルールでは6秒以上ボールを持ってはいけないことになっており、「6秒ルール」と言われている。この6秒ルールをプロのGKは守っているのだろうか。

同メディアの測定によると、第15節 のブンデスリーガでこれを完璧に守っていたGKは2人しかいない。バイエルンのマヌエル・ノイアーとボルシアMGのヤン・ゾマーのみだ。第15節ではGKがボールをキャッチするシチュエーションが121回あり、そのうち6秒以上ボールを持ったケースは50%を超えている。主審が6秒ルールを厳しくチェックすれば、今節では60回近くの間接フリーキックが取られていたことになる。
ちなみに、ボルドー戦で笛を吹かれたミニョレは22秒にわたってボールを持っていた。さすがにこれだけ持てば主審も笛を吹きたくなるが、11月28日のブレーメン対ハンブルガーSV戦ではこれを上回る秒数を記録した選手がいた。ハンブルガーSVのレネ・アドラーはこの試合で24秒間ボールを保持しており、単純に計算すれば4回も間接フリーキックを取られていたことになる。

GKは終盤になるとボールをキャッチしたまま倒れ込んで時間を稼ぐといったシーンも目にするが、6秒ルールに主審がしっかりと笛を吹いていれば試合の遅延を避けることができる。今回はミニョレが6秒ルールの笛を喰らったが、サッカー界は6秒ルールをほとんど守っていないことが明らかとなった

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