レアル・ソシエダのメインスポンサーを務めたヤスダグループ 約24億円のスポンサー料を未払いと現地メディア報道

ソシエダでプレイする久保建英 photo/Getty Images

再び未払い問題で揺れるヤスダグループ

レアル・ソシエダのメインスポンサーを務めた株式会社ヤスダグループが、同クラブに対し多額の負債があると『El Diario Vasco』や『Noticias de Gipuzkoa』などの現地メディアが報じている。

レアル・ソシエダが株主に提出した報告書によると、ヤスダグループはスポンサー契約に基づき、1340万ユーロ(約24億円)の債務を負っているとのこと。ヤスダグループは23年10月に2年+1年の延長オプション付きの契約でソシエダと締結しており、3年目を迎えた今シーズンは延長オプションを行使せず、今年7月に新たに5年間の戦略的パートナーシップ契約を結ぶことで合意していた。これにより、ソシエダは新たにバグダディ・キャピタルと3年間のメインスポンサー契約を締結。ヤスダグループは胸スポンサーを下りることとなったが、両者がすでに日本で実施している人材育成や教育など日本での事業拡大に力を入れることが伝えられていた。

報告書によればソシエダは当該融資の回収可能性を分析し、「回収に影響を与える重大なリスク」を特定したと指摘。その一方でヤスダグループが今夏の日本遠征の費用を支払った事実を受け、「将来的に債務の一部または全額の回収を促進する可能性のある活発な取引関係が存在することを示している」という見解を伝えた。

ヤスダグループはソシエダの他、中村敬斗や関根大輝が所属するスタッド・ランスでもメインスポンサーを務めていた。今年7月にはヴィッセル神戸とバルセロナの試合が開催されたが、このツアーでも金額未払いの問題があり、一時は中止になる大騒動となった。その後楽天が残りの支払い分を負担し事態は解決したが、その後CEOである安田慶祐氏の行方は分からないままとなっている。

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