2022年にマンU移籍が土壇場で破談になっていた フランス代表MFとの交渉決裂の理由は「CL逃せば減俸」条項か

フランス代表のラビオ photo/Getty Images

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譲れないものがある

マンチェスター・ユナイテッドは2022年夏、フランス代表MFアドリアン・ラビオの獲得に近づいていた。『L'Équipe』によれば、ユヴェントスとは移籍金1500万ポンドで合意に至ったものの、契約交渉の中で「CL出場権を逃した場合の減俸条項」がネックとなり、最終的に破談となったという。

同紙によれば、ラビオの代理人である母ヴェロニク氏は「金銭的な問題ではなく、あくまで“原則”の問題だった」と主張。マンU側が「翌季チャンピオンズリーグ出場を逃した場合、年俸を減額する」という条項を提案したことに対し「とても無礼な条件」として交渉を打ち切ったという。「彼らは駆け引きだと思ったようだが、我々はそういう価値観を持ち合わせていない」とも述べた。

実際、ユナイテッドではこの条項は“標準仕様”とされており、大半の選手が最大で25%の減給を受け入れているという。欧州最高峰の大会に出場できない場合、クラブは最低でも8500万ポンドの収益を逃すことになる。さらに、欧州戦のホームゲーム4試合分の収益(1試合当たり約500万ポンド)や、アディダスとの契約で1000万ポンドの減額ペナルティが発生している。
なお、ラビオはその後マルセイユへ移籍。昨季はリーグ・アンで2位フィニッシュに貢献し、来季のCL出場権を手にしている。ユナイテッドとは異なり、欧州最高峰の舞台でプレイする機会を確保した。

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